荒川ナッシュ医のアジア初となる美術館での個展が10月30日より国立新美術館にて開催
2024.10.22
米国在住のクィア・パフォーマンス・アーティスト、荒川ナッシュ医の個展、「荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスター ズ」が、国立新美術館にて10月30日(水)からスタートする。本展は、2000 年代から国際展や美術館でパフォーマンス・アートを発表してきた荒川ナッシュのアジア地域においては初めての美術館での個展となる。
荒川ナッシュはコラボレーションをアート活動の基本とし、一作家の個展でありながら、彼に協力する多数の画家による絵画が2000m²の会場内の9つのセクションに分かれて「登場」する。誰もが美術館の床に絵が描ける作品など、入場無料でどなたでも楽しめる本展は絵画とパフォーマンスの近しい関係を探る新しい試みとなるだろう。
本展で試みる様々なコラボレーションの中でも、目覚ましい活躍を見せているミュージシャン、哲学者、声優が参加する、 絵画のためのスペシャル企画が決定。松任谷由実と松任谷正隆、寺尾紗穂、千葉雅也、村瀬歩、ハトリ・ミホ、 キム・ゴードンが参加し、豪華書き下ろしで絵画のためのインスタレーション・アートが実現する。
■アーティストステートメント
2013年のユーミンの曲から引用した展覧会タイトルは、わたしにとっての絵画は 「みんな決めたミッション」を持っているポップスターであるという意味。今回は、覚悟を決めた、覚悟を決めた、ブレないミュージシャンや、哲学者のみなさまにお願いして、個性的な絵画のために新たな作品を書き下ろしていただきました。美術館という空間が、彼ら彼女らのアティテュード(態度)で染まります。この秋は、ぜひ国立新美術館で会いましょう。
■荒川ナッシュ医は下記のアーティストの作品と共にパフォーマンスを実施:
荒川ナッシュ・フォレスト with 田中悠貴、カルテットアルコ、ケルスティン・ブ レチュ with 石川昇 & 石川隼人、ジョン・ケイル/トニー・コンラッド/テリー・ ライリー、千葉雅也 with 村瀬歩、レイディ・チャーチマン、ブルース・コナー/ マイルス・デイヴィス/ジェイ・デフェオ、マヤ・デレン & 伊藤貞司、ニコール・ アイゼンマン、キム・ゴードン、ハトリ・ミホ、はぴ LIFE チャンネル、セリア・ ホランダー、カール・ホルムキュビスト、ミヨコ・イトウ、亀田晃輔、桂ゆき、河原温、 ユタ・クータ、国吉康雄、丸木俊(赤松俊子)with 寺尾紗穂、アンリ・マティス with 松任谷由実 & 松任谷正隆、南川史門、森大志郎 with 森絃、オスカー・ムリー リョ with 龔楊飄飄/伊藤悠希/李思穎/欧静薇、ルイス・ニシザワ、シルケ・オッ トー = ナップ with 石川朝日 & 楊いくみ、ローラ・オーエンズ、ゲラ・パタシュリ、 ダン・ポストン、セス・プライス、斎藤玲児、トレバー・シミズ、エイミー・シ ルマン with マリーナ・ローゼンフェルド、白髪富士子、田中敦子、演劇集団 LGBTI 東京 with 小住優利子/差異等たかひ子/高橋茉由、富井玲子、フリーダ・ トランゾ・イエーガー、ユナイテッド・ブラザーズ、八重樫ゆい、吉原治良、65歳以上の美術館ボランティア、他。(2024年10月4日現在)
【プロフィール】
荒川ナッシュ医(あらかわ なっしゅ・えい)
1977 年福島県いわき市生まれ。1998 年からニューヨーク、2019年よりロサンゼルスに居住する米国籍のクィア・パフォーマンス・アーティスト。様々なアーティ ストと共同作業を続ける荒川ナッシュは、「私」という主体を再定義しながら、アー トの不確かさをグループ・パフォーマンスとして表現している。近年の個展にテー ト・モダン(ロンドン、2021 年)があり、来年はミュンヘンの現代美術館ハウス・ デア・クンストで個展を予定している。ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨー ク、2014 年)やミュンスター彫刻プロジェクト(2017 年)などの国際展にも参加、 パブリック・コレクションに、ニューヨーク近代美術館、ルートヴィヒ美術館(ケ ルン)がある。ハーバード大学、UCLA で教えた後、現在はアートセンター・カレッ ジ・オブ・デザインの大学院でパフォーマンス・アートを教える。
【開催概要】
タイトル:荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ
会期:2024年10月30日(水)〜 12月16日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室 2E (東京都港区六本木 7-22-2)
時間:10:00 ~ 18:00 (毎週金・土曜日は 20:00 まで)
※入場は閉館の 30 分前まで
料金:無料
ウェブサイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/eiarakawanash
パフォーマンス・スケジュール PDF: https://nact.jp/exhibition_special/media/PerformanceCalendar_JP.pdf