アメリカ人女性アーティスト、ジョイス・ペンサートの日本初となる個展がNANZUKAで開催
2019.04.16
©️Joyce Pensato
Courtesy of the artist and NANZUKA
渋谷に位置するコンテンポラリー・アートのギャラリー、NANZUKAにてアメリカ人女性アーティスト、Joyce Pensato (ジョイス・ペンサート)の日本初となる個展が4月20日(土)より開催。
Pensatoはニューヨークのブルックリンに生まれ、New York Studio Schoolで学んだ後も同地を拠点に活動するペインター。近年、彼女の作品は、Contemporary Art Museum (セントルイス、US、2017)、 Kunstraum Innsbruck(イ ンスブルック、オーストリア、2016)、Modern Art Museum of Fort Worth(フォートワース、US、2015)での展覧 会に出展されている他、これまでにMuseum of Modern Art(ニューヨーク、US)、San Francisco Museum of Modern Art(サンフランシスコ、US)、Dallas Museum of Art(ダラス、US)、Hammer Museum(ロサンゼルス、US)、 FRAC(ペイ・ド・ラ・ロワール、フランス)など、著名な美術館に収蔵されている。また、Robert de Niro, Sr. Prize (2013)、The Award of Merit Medal for Painting from the American Academy of Arts and Letters (2012)、 Anonymous Was A Woman Award (2010)をはじめとする数々の賞を受賞いる。
Pensatoの作品は、アメリカのアニメーションに登場する馴染み深いキャラクターを大スケールで描くことで知られ、 ホーマー・シンプソンズ、バットマン、ドナルドダック、ミッキーマウスに加え、コメディアンのグルーチョ・マルク ス、Pensato自らが「The Juicer(ザ・ジューサー)」と呼ぶキャラクターなどが作中に登場する。素早く大胆な筆さばきによって奇妙な変身を遂げたそれらキャラクター達は、ポップアートの抽象表現化あるいはアクション・ペイン ティング化とも称する事もできる。また、ドローイング作品に於ける抹消された筆跡は、ロバート・ラウシェンバーグが発表した作品「 Erased de Kooning Drawing (1953)」との関連性が指摘されている。こうした様々な技法を通して描かれた作品は、我々が親しんできたポップなアイコンの奥行きと影を深め、アメリカの大衆文化に対する認識、あり方について議論を投げかけているようにも映る。
2017年のグループ展「Petzel at Nanzuka」での本邦初公開に続き日本初となる今回の個展では、エナメル塗料によって描かれた5点のキャンバスペインティングと、炭とパステルによって描かれた大小さまざまなドローイングを発表致する。
【開催概要】
タイトル: ジョイス・ペンサート “The No Pants Fizz Show”
会期:2019年4月20日(土) – 5月25日(土) 火曜 – 土曜 / 11:00 – 19:00
定休:月曜・日曜・祝祭日
会場:NANZUKA (東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F )