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フランス人アーティスト、ジャン・ジュリアンの新作個展が11月14日より渋谷にて開催

2025.11.06

ジャン・ジュリアン(Jean Jullien)の新作個展「PURPLE PONY(パープル・ポニー)」が、PARCO MUSEUM TOKYOにて、2025年11月14日(金)より開催。

「PURPLE PONY」は、現実と虚構の境界を曖昧にし、観客を優しく惑わせ、楽しませるジャン・ジュリアンの創造のプロセスを表現している。本展では、ジュリアンが日本での日常生活に目を向け、自身が見て、感じ、愛するものを描きながら、なぜそれに惹かれるのかを静かに問いかける。

現代社会では、フィクションは本や映画といったメディアの中に閉じ込められ、嘘はフェイクニュースや人工的な現実のように、否定的な形で扱われることが多くなっている。そのような状況の中で、ジュリアンはフィクションを「現実からの逃避」としてではなく、身近な世界を愛おしむためのまなざしとして受け入れ、そこにある風景や感情を、新たな視点でやさしく見つめ直そうとしている。

東京という街は、想像と日常が混じり合う舞台だ。そこでは、街にも人々にも、そして溢れるイメージの中にもフィクションが染み込み、まるで現実そのものが少し広がって、夢に触れたように感じられるのだ。

「PURPLE PONY」は、そんな“現実”と“想像”のあいだを自由に行き来しながら、愛情や想像力、そして「生きる」というシンプルな行為についての親密な省察を描き出している。

現在NANZUKA ART INSTITUTE(上海)で開催中の《JUJU’s Castle》で描かれた冒険や逆境の物語から一歩離れ、「PURPLE PONY」では、よりやさしく、穏やかで、まるでラブレターのような展覧会が広がる。

 

Jean Jullien “Onaji” 2025 ©Jean Jullien Courtesy of NANZUKA

 

Jean Jullien “6” 2025 Acrylic gouache on canvas ©Jean Jullien Courtesy of NANZUKA


【プロフィール】

ジャン・ジュリアン|Jean Jullien
1983年フランス生まれ。パリ在住。
2008年にロンドンのセントラル・セント・マーチンズを卒業後、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。イラストレーション、絵画、彫刻、インスタレーション、写真、映像、書籍、衣類、デザインオブジェなど、ジャンルや形式を横断する幅広い表現で知られるフランス人アーティスト。
彼の作品は、The New York Times、National Geographic、RCA Records、ポンピドゥー・センター、Hermès、Petit Bateau、VOGUEなど、数多くの国際的メディアやブランドとのコラボレーションでも知られている。一方でアーティストとしても、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、シンガポール、東京、ソウル、ブリュッセルなど世界各地で個展を開催しており、そのユーモアと温かみ、そして鋭さを併せ持つ独自の世界観が高く評価されている。

現在は一時的に東京を拠点として制作を行っており、20255月には大阪・関西万博でタラ オセアン財団のための特別インスタレーションを発表。202631日まで、NANZUKA ART INSTITUTE(上海)にて《JUJU’s Castle》展を開催している。

Photo by Hoon Shin

 

【開催概要】

タイトル:PURPLE PONY

会期:2025年11月14日(金)~12月1日(月)

会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4階)

時間:11:00-21:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場

入場料:500円(税込) ※小学生以下無料