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スウェーデンのアーティスト、デヴィッド・ステンベックの日本での2度目の個展が西麻布のWALL_alternativeにて開催

2024.09.17

西麻布のギャラリー、WALL_alternativeにて、スウェーデンのアーティスト、デヴィッド・ステンベックの個展「Temporary Monuments」が開催中だ。

デヴィッド・ステンベックは1978年スウェーデン・ルンド生まれのアーティストで、詩人、文芸評論および編集者として活動するうちに、自身が思い描く詩の世界を視覚化すべく、作品を制作するようになる。

彼の生み出す作品の風景は、空や雲、山や海まですべてCGI(Computer Generated Imagery)によって制作されており、幻想的で「夢の中の風景」(ドリームランドスケープ)のように感じられる。また、私たちに現実と非現実、意識と無意識の境界が曖昧になるような錯覚をもたらすのが特徴だ。

日本で2度目の個展となるTemporary Monumentsでは、プリント作品を中心に20点以上の作品をさまざまなスケールで展示するほか、映像作品、LEDライトを使用し、言葉を組み合わせた2mにも及ぶインスタレーション作品を展示。

◼︎アーティストステートメント

大理石のアーチまたは彫刻の中に、ある出来事や時間の一章を表現することは、それが持つ芸術的、象徴的な属性に加えて、時間としての一貫性を持ち、人間の野心、地質学、文化的な自己イメージだけでなく、勝利や犠牲、団結や喪失、あるいは、帝国、夢、神といった明確な価値を内包する。時を経て、この石は重くなり、朽ち、画像やテキストで再現されるのみで、肉体は塵と化す。しかし、デジタルなコーパス(corpus)*は、軽妙かつ明晰で、交換可能、そして移ろい変容し、常に新しく、常に古いという特性を持つ。
東京のWALL_alternativeで展示されるこれらの作品は「戦争」や「勝利」を映し出すものではなく、より細胞レベルにおいて瞬間に現れた感情的な発露のモニュメントであり、それ自体が現実となり、物理的なものとなるのだ。星の死がそうであるように、その規模にかかわらず、宇宙は終焉を隠すのに十分な大きさを持っている。途方もないことが、見えないところで起こる。本展は、時に出会い、時に出会うことのない恋人たちのように、巨大な感情のモニュメントが存在し続けることについての展覧会である。
*コーパス(corpus):自然言語の文章や使い方を大規模に収集し、コンピュータで検索できるよう整理されたデータベース

【開催概要】

タイトル:デヴィッド・ステンベック個展「Temporary Monuments」

会期:2024年9月13日(金)〜 10月2日(水) ※日曜定休

時間:18:00-24:00 ※土曜、月曜祝の営業時間は16:00-22:00

入場:無料・予約不要

会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)

HP URL:https://avex.jp/wall/exhibition/290/

主催:WALL_alternative