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アルフレド・ジャーが自身の半⽣を振り返りながら構成する個展「あなたと私、そして世界のすべての⼈たち」が1月21日より開催

2026.01.13

《サウンド・オブ・サイレンス》 2006 © Alfredo Jaar

1956年にチリのサンティアゴに⽣まれたアルフレド・ジャーは、建築と映像制作を学んだのち1982年に渡⽶、以後ニューヨークを拠点として国際的に活躍する作家だ。

1980年代にニューヨークの都市空間へ介⼊する作品《Rushes》(1986)や《アメリカのためのロゴ》(1987)によって注⽬を集め、1986年のヴェネチア・ビエンナーレ、1987年のドクメンタ両⽅に招待された初のラテンアメリカ出⾝の作家となった。以降、現在にいたるまで、社会の不均衡や世界各地で起きる地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査にもとづく作品で知られている。

その作品は写真、映像、建築的なスケールの⽴体作品と多様なメディアにわたり、⾝体的体験をともなうインスタレーションが特徴だ。 誰かを糾弾するのではなく、世界を検証する詩的なモデルをつくり出すジャーの制作に通底するこの態度は、戦禍や不平等といった悲劇をはじめ、⽇常の諸問題に直⾯する私たちに、静かに、⼒強く訴えかける。

善悪は単純に決められるものではなく、ときに反転することがあること、遠く離れた国の惨事にも私たちが関わっている可能性があること。異なる価値観をもつ他者の存在を否定せず、それでも幸せになるために、⼀⼈⼀⼈がよく⾒て、考えることをうながす。

こうしたジャーの姿勢と作品は⾼く評価され、重要な賞を多数受賞している。2018年に「美術の分野で⼈類の平和に貢献した作家」を顕彰するヒロシマ賞の第11回⽬の受賞者となり、2023年には広島市現代美術館で受賞記念展が開催された。

本展では、広島の展覧会で依嘱された⼤型の作品をはじめ、1970年代の初期作品からジャーの作家活動を代表する作品、そして本展のために制作する新作が出品される。なぜ世界の諸問題を題材とした作品を作家はつくり続けているのか。その作品を観て私たちはなにを感じ、考えるのか。作家が半⽣を振り返りながら構成した本展は、私たち⼀⼈⼀⼈が世界と⾃⾝、そしてアートの⼒と向き合う機会となるだろう。

 

【プロフィール】

アルフレド・ジャー / Alfredo Jaar
アルフレド・ジャーは、ニューヨークを拠点とする作家であり、 写真家、建築家、映像作家である。作品は世界各地で展⽰され、 ヴェネチア・ビエンナーレ(1986、2007、2009、2013)、サンパウロ・ビエンナーレ(1987、1989、2010、2021)、ドクメンタ(1987、2002)に出品されている。主な個展は、ニュー・ミュージアム(ニューヨーク、1992)、ホワイトチャペル(ロンドン、1992)、ストックホルム近代美術館(1994)、シカゴ現代美術館(1995)、ローマ現代美術館 (2005)などで開催されている。その他、ローザンヌ美術館 (2007)、ハンガー・ビコッカ(ミラノ、2008)、アルテ・ナショナル・ギャラリー、ベルリニッシェ・ギャラリー、ノイエ・ ゲゼルシャフト・フュア・ビルデンデ・クンスト(いずれもベルリン、2012)、アルル国際写真フェスティバル(2013)、ヘルシンキ現代美術館(2014)、ヨークシャー彫刻公園(2017)、 ツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン、2020)、セスキ・ポンペイア(サンパウロ、2021)、キンドル(ベルリン、 2024)で展覧会が⾏われた。 ⽇本においては、2018 年のヒロシマ賞受賞にともない、2023 年 に広島市現代美術館で個展が開催された。 世界各地で70以上の都市介⼊型プロジェクトを実施し、80冊を超える書籍が出版されている。 これまでにグッゲンハイム・フェロー(1985)、マッカーサー・フェロー(2000)、ヒロシマ賞(2018)、ハッセルブラッド賞 (2020)、アルベール・カミュ地中海賞(2024)、エドワード・ マクドウェル・メダル、ピクテ賞(ともに 2025)を受賞してい る。 作品の収蔵先は、ニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、アート・インスティテュート・オブ・シカゴ、シカゴ現代美術館、ロサンゼルス現代美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンパウロ美術館、テート美術館(ロンドン)、ポンピドゥ・センター(パリ)、ナショナル・ギャラ リー(ベルリン)、アムステルダム市⽴美術館、ソフィア王妃芸術センター(マドリード)、ストックホルム近代美術館、国⽴21世紀美術館(ローマ)、ローマ現代美術館、ルイジアナ近代美術館(フムレベック)、広島市現代美術館、徳島県⽴近代美術館、 M+(⾹港)など美術館、個⼈蔵ともに多数。

 

【開催概要】

タイトル:アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての⼈たち
Alfredo Jaar l You and Me and the Others

会期:2026年1⽉21⽇(⽔)〜 3⽉29⽇(日)

会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1、2)  (東京都新宿区西新宿 3-20-2)

開館時間 11:00−19:00(⼊場は 18:30 まで)

休館⽇:⽉曜⽇(ただし 2⽉23⽇は開館)、⽉曜祝休⽇の翌⽕曜⽇(2⽉24⽇)、 2⽉8⽇(⽇・全館休館⽇) ⼊場料 ⼀般 1600[1400]円/⼤・⾼⽣ 1000[800]円/中学⽣以下無料

*同時開催「寺⽥コレクションハイライト 後期|収蔵品展 085 寺⽥コレクションより」、 「project N 101 岩崎奏波」の⼊場料を含みます。
*[ ]内は各種割引料⾦。
*障害者⼿帳等をお持ちの⽅および付添 1 名は無料。
*割引の併⽤および⼊場料の払い戻しはできません。