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HIV・エイズの歴史と現在を紹介するイベント「NKHC世界エイズデー2024」が12月1日より中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)にて開催

2024.11.18

世界エイズデー(毎年12月1日)にあわせて、若い世代へ向けて「HIV・エイズの歴史と現在」を紹介するイベント「NKHC世界エイズデー2024」が12月1日から20日まで開催する。

1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)の作品には、愛や平等、人権といったテーマが強く反映されている。1980年代後半に拡大するエイズ・エピデミックの中で、「エイズ」患者やその家族、コミュニティの支援活動に深く関わることになり、1988年には、ヘリング自身も「エイズ」発症と診断されたが、それ以降もアート活動を通じて正しい理解を広げることに尽力した。ヘリングは1990年に31歳という若さでエイズの合併症によりこの世を去ったが、1989年に設立した「キース・ヘリング財団」は、ヘリングの遺産を通じて現在でもエイズ研究や子どもたちへの支援など社会貢献活動を続けている。

ヘリングの遺志を受け継ぐ活動を行う中村キース・ヘリング美術館では、今年の「世界エイズデー」にあわせ、若い世代へ向けて「HIV・エイズの歴史と現在」を紹介。美術館での資料展示やコンドームの無料配布だけでなく、鹿児島でのポップアップショップも同時開催することで、ヘリングの活動とHIV・エイズをとりまく現在的な課題を広くご紹介。

イベントについて

①キース・ヘリングが生前に制作したポスターや資料の展示

館内のオープンスペースにて、ヘリングが生前に制作した「エイズ」に関連するポスターや資料を紹介する。中でも、1989年に制作されたポスター「ストップ・エイズ」は、昨年新たに収蔵し今回初公開となる作品。また、1988年に制作された「エイズ:真実で恐怖をなくそう」のガイドブックとポスターも展示。このガイドブックは、10代のためにわかりやすく当時のHIV・エイズに関する情報をまとめたもの。あわせて、HIV・エイズの歴史をまとめた年表を展示。

②コンドームの無料配布

相模ゴム工業株式会社の協力のもと、今年もショップにてコンドームの無料配布を実施。同社は、1933年、関東大震災や世界恐慌後の不況・貧困の中、何人ものこどもを抱えて避妊の方法も知らずに苦しんでいた多くの女性の惨状に応えるべく、創業者の女性、松川サクが一念発起して日本で最初のラテックス製コンドームを開発・発売し世に送り出した会社。「セーフ・セックス」の重要性を作品を通して訴え続けたヘリングの活動に賛同し、同社では2005年からヘリングのアートがデザインされたコンドームを製造・販売している。今回は、昨年リニューアルしたパッケージの1個入りコンドーム500個の配布を予定しており、ショップでは「ACT UP」*のグッズや書籍などHIVコミュニティをサポートできるグッズも販売。
*ACT UP(アクトアップ):1987年3月にニューヨークで結成されたエイズ予防啓蒙団体
配布期間:2024年12月1日(日)配布開始、無くなり次第終了

③鹿児島「LUCK APARTMENT」にてポップアップショップ開催

2024年12月20日(金)から12月25日(水)の期間、九州・鹿児島県のカルチャー発信地であるコーヒーショップ「LUCK APARTMENT」にて、世界エイズデーにちなんで、キース・ヘリングのアートを通じて「HIV・エイズについて知ろう!」というコンセプトのもと、ポップアップショップを開催。

Nakamura Keith Haring Collection POP-UP SHOP
日時:2024年12月20日(金)-12月25日(水) 11:00am – 6:00pm
会場:LUCK APARTMENT(鹿児島県鹿児島市山下町12-12 一二三ビル)

【開催概要】

タイトル:NKHC世界エイズデー2024

会期:2024年12月1日(日)〜 2024年12月20日(金)

会場:中村キース・ヘリング美術館

時間:9:00-17:00(最終入館16:30)*会期中無休

料金:本イベントのみの観覧は無料。
大人:1,500円 / 16歳以上の学生:800円
障がい者手帳をお持ちの方:600円 / 15歳以下:無料
※各種割引の適用には身分証明書のご提示が必要です。

観覧券購入場所:美術館受付のみで販売

主催:中村キース・ヘリング美術館

協力:相模ゴム工業株式会社