NEWS

HOME > NEWS > 大河ドラマで大注目の江戸時代のメディア王、蔦屋重三郎の功績をたどる展覧会が4月22日よりスタート

大河ドラマで大注目の江戸時代のメディア王、蔦屋重三郎の功績をたどる展覧会が4月22日よりスタート

2025.02.18

江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750〜97)は、 喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家とみなされる浮世絵師を世に出したことで知られている。本展ではその蔦重の活動をつぶさにみつめながら、天明、寛政(1781〜1801)期を中心に江戸の多彩な文化を紹介する。

蔦重は江戸の遊郭や歌舞伎を背景にしながら、狂歌の隆盛に合わせて、狂歌師や戯作者とも親交を深めるなど、武家や富裕な町人、人気役者、人気戯作者、人気絵師のネットワークを縦横無尽に広げる。これらのさまざまな分野を結びつけながら、さながらメディアミックスによって、出版業界にさまざまな新機軸を打ち出す。

蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けた。そこに根差したものは徹底的なユーザー(消費者)の視点であり、人々が楽しむもの、面白いものを追い求めたバイタリティーにあるといえるだろう。

本展覧では、蔦屋重三郎を主人公とした2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)とも連携し、江戸の街の様相とともに、蔦重の出版活動をさまざまに紹介しながら、蔦重が江戸時代後期の出版文化の一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性がいかなるものであったかを体感いただく。

■本展のみどころ

1. 本を、人を、時代をプロデュースした蔦重の全体像
多彩な出版活動を通し、人々が楽しむものを追い求め続けた蔦屋重三郎。 その活動をみつめれば、「本」のみならず、優れた作者を育て、時代そのものをつくり上げた手腕が浮かび上がる。本展では蔦重の全体像を約250作品でご紹介する。

2. 歌麿・写楽のあの作品も、じつは蔦重仕込み
蔦重は喜多川歌麿、東洲斎写楽をはじめとする名だたる絵師を発掘し、 その魅力を最大限に生かした浮世絵を企画・出版した。 浮世絵黄金期と呼ばれる18世紀末の浮世絵界を代表する名品が一堂に揃う。
前期展示: 4月22日~ 5月18日 後期展示: 5月20日~ 6月15日

3. 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)との連携
2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」と連携し、 大河ドラマの世界を展覧会で再現。蔦重が活躍した頃の江戸の街にタイムトリップしたような空間をお楽しみいただく。

【開催概要】

タイトル:特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」

会期:2025年4月22日(火)~ 6月15日(日)

会場:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)

休館日:月曜日、5月7日(水)
*ただし、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
午前 9 時30分~午後5時
*毎週金曜・土曜日、5月4日(日・祝)、5日(月・祝)は午後8時まで開館 *入館は閉館の30分前まで

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

公式サイト:https://tsutaju2025.jp/

公式X:@tohaku_edo2025

公式Instagram:@tohaku_edo2025

*会期中、一部作品の展示替えを行います。
*展示作品、会期、展示期間、開館時間、休館日等については、今後の諸事情により変更する場合があります。
最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。