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現代に生きる人間の内面世界を柔らかな色彩と曲線で描くアイビー・ホールドマンの国内初の個展が12月3日より開催

2024.11.25

1985年生まれコロラド州オーロラ出身、ニューヨーク在住のアーティストIvy Haldeman(アイビー・ホールドマン)の国内初となる新作個展「On Human Form」がNANZUKA UNDERGROUNDにて開催する。

ホールドマンは、2008年にアメリカのアートスクールであるクーパー・ユニオンを卒業した後、過去10年以上にわたり絵画やマルチメディア彫刻の実践を続けており、これまでロサンゼルスのFrançois Ghebaly (2024, 2020)やニューヨークのTara Downs (2021, 2018)、上海のYuz Museum (2022) やCapsule Shanghai (2019)などでの個展のほか、ニューヨークのPetzel GalleryやHauser & Wirthなどでのグループ展にも参加するなど、アメリカ国内外で広く展覧会活動を行っている。

今回の展覧会では、ホールドマンによる15点の未発表の最新作品を展示する。ホールドマンの作品には、人間のようにキャラクタライズされたアメリカの消費主義における身近な対象物 —バナナ、ホットドッグ、スーツ、ハイヒール— が繰り返し登場する。これらの対象物は、アメリカを中心としたグローバルな消費主義と現代人のセルフイメージというふたつの社会学的・心理学的関心に基づいて選択されている。作品は、繊細な線が特徴のグラフィカルなスタイルで描かれており、全体のトーンは明るくシンプルでありながら、水彩画やインクのような透明感のある色彩やタッチがどこか非現実的な雰囲気を醸し出している。

©Ivy Haldeman / Courtesy of NANZUKA

©Ivy Haldeman / Courtesy of NANZUKA

■アーティストステートメント

本展「On Human Form」において私の描く対象は、それ自体では人間ではありませんが、人間でありたいと願っています。彼らは人間の形を求めているのです。それは、床を転がる煙草の細い筒であったり、マリリン・モンローのクラシックなボブヘアを思わせるバナナの皮の黄金色のカールであったりします。彼らは子どものように抱かれたいと思っている一方で、未来のスター候補の俳優たちのように風に吹かれたいとも思っています。彼らは背筋を伸ばして座ろうとしますが、誘惑の柔らかな曲線から逃れることができないのです。
(Ivy Haldeman)

【開催概要】

タイトル:On Human Form

会期:2024年12月3日(火) 〜 2025年1月11日(土)

会場:NANZUKA UNDERGRAOUND

時間:水曜日 – 日曜日 11:00-19:00 *月曜日、火曜日休業