【終了】ギャラリー・ペロタン東京を記念したピエール・スーラージュの個展
2017.04.01
GEP #1
Pierre Soulages
Peinture, 157 x 222 cm, 28 février 2011
Acrylic on canvas, 157 x 222 cm
Photo : Vincent Cunillère
© ADAGP, Paris 2017 / Courtesy Perrotin
フランスの現代美術ギャラリー、ペロタンは、パリ、香港、ニューヨーク、ソウルに続き東京六本木のピラミデビル1階にギャラリーをオープンする。ペロタン東京は、エマニュエル・ペロタンの17番目のギャラリーとなる。
ペロタン香港(2012年オープン)、ペロタンソウル(2016年オープン)に続きオープンするペロタン東京は、ペロタンのアジアの現代美術のさらなる発展への貢献の意思表示だ。ペロタンは20年以上にわたり卓越した才能をもつアジアのアーティストを支援し、世に送り出してきた。
このオープニングを記念して、現代抽象画の巨匠で今年97歳になるピエール・スーラージュの個展を6月7日より8月19日まで開催する。スーラージュの「黒」を追求した近年の作品を日本初公開する。
ピエール・スーラージュは画家としての活動初期に日本で作品展が開かれ、ただちに大きな評価を得たこともあり、日本に特別な想いを持っている。
スーラージュはフランスで存命中の最も有名な画家の一人であるのみならず、絵画界の巨匠だ。彼の絵画は過激なまでに抽象的で、イメージや言葉での説明もない。描写、形状、叙述、メッセージなども一切なく、また純粋な形成主義でもない。絶対的にオリジナルであり、同時期の具象的や非定型の抽象画の多くとは異なり形や題に頼ることもなく、間接的なものも含め外の世界を引き合いにすることもなく、力強く破壊的である。さらにスーラージュの作品は、見るひとが自由に解釈できる。
2004年以来、スーラージュは油彩を使用しなくなり、代わりに樹脂を使用し、これまでに実現できなかったような絵画の厚みを出した。反射による光の新しい使い方をはじめ、黒一色の表面の広々とした静寂な明るさの中に、深く刻み付けられた溝が1つまたは2つ、官能的で大きな溝となり、そこに鮮やかに光が差し込み、謎が更に深まっている。最近では、スーラージュは強い輝きを放つグロッシーまたはセミグロッシーな黒、そしてマットな黒を対照的に使い、これまでに見たことのない絵画の光の視点を提供している。
ギャラリー・ペロタン東京を記念したピエール・スーラージュの個展
住所:106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
開館時間:火曜日~土曜日 11時~19時
会期:6月7日(水)~8月19日(土)
HP: https://www.perrotin.com/