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万博の壁画を未来へ。 BAKIBAKIによる『希望の系譜』を残すクラウドファンディングがスタート

2025.12.15

大阪を拠点に世界各地で壁画を制作してきたアーティスト・BAKIBAKI(ばきばき)が、クラウドファンディングをスタートした。2025年大阪・関西万博の西ゲート前に制作された巨大壁画『希望の系譜』を、解体される運命から救い、万博のレガシーとして未来へ残すためのプロジェクトだ。プラットフォームはREADYFOR

BAKIBAKIは、1970年の大阪万博跡地・千里丘陵で多感な時期を過ごした。自然の中にそびえ立つ『太陽の塔』は、人生の岐路で向き合う「祈りの対象」のような存在だったという。その原体験から55年、再び大阪で開催された万博に、今を生きるアーティストとして壁画を発表したいという想いが、『希望の系譜』として結実した。

本作は、高さ4.5メートル、幅12メートルの大作で、「Study:大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ART」の一環として制作された。江戸時代の浮世絵から現代の漫画へと受け継がれてきた日本の大衆芸術を、近年世界的に広がる「壁画」文化として再定義し、万博という場から世界へ発信することを目指した。

モチーフには、歌川国芳の浮世絵『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』を元絵として採用。BAKIBAKI独自の文様「BAKI柄」をまとった巨大な鰐鮫を中心に、自画像としての為朝やミャクミャクを被った白縫姫など、多層的な物語が描き込まれている。

移設先は、大阪市淀川区十三の老舗ホテル「プラザオーサカ」。ホテル敷地内でありながら、24時間無料で観覧できる公共性の高い場所だ。壁画はパネル状に分割して移送・再構築され、十三の新たなランドマークとして生まれ変わる。移設後は、淀川区内に点在する壁画群「淀壁(よどかべ)」プロジェクトの一環として、地域を巡る壁画ツアーの拠点となる構想も描かれている。

『希望の系譜』移設・設置後のイメージ

万博で生まれた熱と感動、そして壁画という庶民の芸術。その象徴ともいえる『希望の系譜』を未来へつなぐための挑戦が動き出した。

 

万博の感動を未来へ!西ゲート壁画『希望の系譜』移設プロジェクト
https://readyfor.jp/projects/kibounokeifu

■スケジュール
12月15日/募集開始
2月11日/募集締め切り
2-3月/リターン発送開始
3-4月/壁面施工・修復作業
5月/壁画お披露目