NY発祥のライブアートイベント、「ART BATTLE Tokyo2019」が開幕
2019.05.29
NYで生まれ、これまでに世界50を超える都市で開催されてきたライブアートイベント「ART BATTLE(アートバトル)」。2018年2月に日本に正式上陸し、2018年大会は新進気鋭のアーティストたちが参加し、熱きバトルを繰り広げてきた。2020年には東京にてART BATTLE史上初のART BATTLE世界大会の開催が予定されており、世界大会に向けて各国・各都市で日々白熱するART BATTLEが行われている。そんなART BATTLEが2019年も開幕し、5月25日(土)に天王洲アイルの寺田倉庫を舞台に、「ART BATTLE Tokyo」が開催された。
今回は12名のアーティストが参加。日本での大会では初めての海外のアーティストも参加し、中国、フィリピン、ロシア出身のアーティストが登場し、国際色豊かでこれまでとはまた違った表現のアート作品が見られた。また、パラアーティストとして活躍しているキクチユミ氏も「ART BATTLE Tokyo」に二度目の参加をするなど、アートを通して様々な人たちが交わるイベントとなった。
大会は予選1、2にそれぞれ6名のアーティストが参加し、20分間で行われるライブアートパフォーマンスに対してオーディエンスの投票により勝者が決定する。各予選で2名ずつ勝ち上がり、4名で決勝戦が行われた。決勝に進出したのは、「木全靖陛」「田中紳次郎」「Riexy」「kyocomori」の4名。それぞれ全くことなるテイストのアート、パフォーマンスをするアーティストで、誰が優勝してもおかしくないほどの白熱したバトルが行われた。
(上)予選で座頭市を描き、決勝では力士を描いたジャパニーズカルチャーを表現した木全靖陛氏。
(上)花魁衣装+墨で予選から注目を集め、妖艶かつコントラストが鮮やかな作品を描いたRiexy氏。
(上)カラフルな色使いと最後までどのようなアート作品になるか想像もできなく、20分間ずっと観客の目を釘付けにしたkyocomori氏。
(上)それぞれ素晴らしい作品・パフォーマンスを見せてくれた。そして、観客による投票の結果、優勝の座をつかんだのは、黒のポスカ一本で挑み、決勝では最初は縦に人の顔を描いていたと思いきや、途中からキャンバスを横にすることで、空飛ぶ魚へと変貌させて田中紳次郎氏田中紳次郎氏!
田中紳次郎氏には、年末に開催を予定しているART BATTLE日本一決定戦への参加権が与えらる。さらに日本一決定戦で優勝すると、日本代表として史上初のART BATTLE世界大会への参加権を手にすることになる。
まだまだ目が離せないART BATTLE、これからも注目したい。
今回の作品はこちらで閲覧、購入ができる。
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【ART BATTLE JAPANとは?】
複数のアーティストが一斉に、制限時間内で作品を制作し、そのパフォーマンスを競うアートイベント。アートに馴染みのあるアメリカでは、ライブ感のあるアートパフォーマンスが人気を呼び、MTVもスポンサードするなどニューヨークのみならず世界各地で開催されるほど人気を博している。
ART BATTLE JAPAN
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