「葛飾」を起点に、漢字の成り立ちと現代のメディア環境を重ねるKID ROSEの初個展「全开」が8月1日よりスタート
2026.07.21

グラフィックアーティスト・KID ROSEの初個展「全开(ぜんかい)」が、田端のWISH LESS galleryにて8月1日より開催。
本展は、あらかじめ完成形を目指して制作された作品を展示するのではなく、目的を定めずに制作する「過程」そのものを作品として提示する試みだ。タイトルの「全开」は、KID ROSEのアイデンティティの根底にある「葛飾」にまつわる、影と滑稽さが入り混じる個人的なエピソードに由来している。
デザイナーとして活動するKID ROSEは、日本語、とりわけ漢字が、象形文字を起点として発展し、事物のイメージが変化と蓄積を重ねながら文字へと形成されてきた、その過程に関心を寄せている。彼にとって、完成された文字そのものよりも、文字が形成されるプロセスこそが重要なのである。
一方で、SNSをはじめとする現代のメディア環境では、あらゆる情報や表現が同じ画面上にフラットに並べられ、完成されたイメージは消費可能な記号として流通していく。本展では、「葛飾」という自身のアイデンティティをフィルターに、日本語の文字が形成されるプロセスと現代のメディア環境を重ね合わせながら、形づくられていく過程そのものを作品として提示する。
「全开」とは、完成ではなく、開かれたまま変化し続ける状態を成立させる展覧会だ。最近では、渋谷PARCOで開催された「PARCO GAME CENTER」のアートディレクションを手掛けるほか、EDWIN EUROPEとのコラボレーションなどでも注目を集めている。今後の活躍にも期待が高まる作家の初個展となる。

【プロフィール】
KID ROSE(キッド・ローズ)
2000年生まれ。東京都葛飾区出身のグラフィック士。2024年、桑沢デザイン研究所を卒業後、独立。現在はグラフィックを中心とした表現を基軸に、空間デザインにも領域を広げている。
@_kidrose_

【展覧会概要】
タイトル:KID ROSE個展『全开』
会期:2026年8月1日(土)~8月23日(日) *月~水休廊
会場:WISH LESS gallery(東京都北区田端5-12-10)
入場料:無料
問い合わせ:03-5809-0696 info@wish-less.com
◼︎オープニングレセプション:8月1日(土)18~20時