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記憶の中のカリフォルニアが、誰かの原風景になる。Yufi Yamamotoの個展「The Morning After」が7月10日より開催

2026.07.07

Yufi Yamamotoの個展『The Morning After』が、7月10日(金)から8月2日(日)まで学芸大学の月極にて開催される。

Yufi Yamamotoは、自身の記憶に残るカリフォルニアの風景を起点に、色彩と感情を重ね合わせた作品を制作してきた。アメリカ西海岸で過ごした時間のなかで出会った光や空気、音楽、そしてサーフカルチャーの記憶は、風景や人物のモチーフとして画面に現れる。

鮮やかな色彩で描かれた人物たちは、特定の誰かを表すものではなく、人種や属性を超えた存在として描かれている。それらは鑑賞者それぞれの記憶や感情を受け止める余白となり、個人的な体験でありながらも普遍性を帯びた風景を立ち上げる。

本展では、そうした人物像に加え、あえて人物を描かず、人の存在や記憶の痕跡を風景のなかに滲ませた作品も発表する。そこに残されているのは誰かが過ごした時間の気配であり、見る者それぞれの記憶や感情を静かに呼び起こす。

作家の原風景から立ち上がるイメージは、見る者自身の経験と重なりながら、静かな物語を呼び起こす。

また本展では、Yufiが近年取り組んできた油彩作品を国内で初めて発表する。会場では新作15点を展示予定だ。

絵具を幾重にも重ねることで生まれる質感や奥行きは、作家が描き続けてきた風景や感情に新たな広がりをもたらし、その表現にさらなる深度を与えている。

記憶の中にある場所と現在の感覚、その往復のなかで生まれた新たな作品群に触れられる展示だ。

■アーティストステートメント
The Morning After ということばがある。
二日酔いという意味もあるが、何かしらの大騒ぎや大きな 出来事があった後の、静まり返った朝と、それに伴う気だるさという意味もある。
自分の絵を見ていると、なんとも言えない気だるさを感じる。
何か嵐のような出来事がやっと去って、一息ついている感じだ。
不思議な既視感に包まれると同時に、今の緊迫した世の中との強いコントラストを感じる。
私の絵画が、混沌した世界の後に訪れる安堵の静寂なのか、 カオスの隙間に息づく人々の日常なのか。 ただ、この絵を前にしたひとときのなかで、誰かにとっての小さな平和や安らぎが訪れることを願っている。


【プロフィール】

1990 年生まれ。桑沢デザイン研究所中退。16 歳で単身アメリカに渡る。一見して親しみ やすい作品に通底するのは、むしろ虚無感や寂しさであり、自身としての在り方への秘めた る苛立ちや諦念であるように感じられる。鑑賞者にトゲを向けているようにすら感じるが、 レトロスクールな色彩を用いてあくまでポップ&アンニュイな作品に昇華している。LA の ストリート・サーフカルチャーからインスパイアされた世界観が特徴的なアーティスト。

 

【開催概要】

タイトル : The Morning After

会期 : 2026年7月10 日(金)〜 8月2日(日) ※月休廊

時間 : 14:00 〜 20:00(火 – 土)  / 13:00 〜 19:00(日)

入場 : 無料

会場 : 月極(東京都目黒区中央町1-3-2 B1)

Instagram : @tsukigime.space