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ロサンゼルスを拠点に活動するKen Higaki、日本初個展「Tadpoles」を8月8日より自由が丘で開催

2026.08.04

The Immigrant, 2026

香川県出身、現在ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、Ken Higakiによる日本初個展「Tadpoles」が、2026年8月8日(土)より自由が丘のDIGINNER GALLERYにて開催される。

Ken Higakiは、伝統的なヴェネツィア絵画の技法を基盤に、肉体の存在感や欲望、人間の内側に潜む脆さや衝動を描いてきた。劇的な光と影の中に浮かび上がる筋肉質な身体は古典絵画を思わせる一方、そこには怒りや不安、孤独といった不安定な感情も宿る。本展では、自身の幼少期とアメリカへの移住経験に目を向けた新作を発表する。

四国・丸亀で育ったHigakiにとって、おたまじゃくしやカエルは故郷の記憶と深く結びついた存在だった。アメリカ・オレゴンで再びおたまじゃくしの群れを目にしたとき、幼い日に水路を歩いた記憶が鮮やかによみがえったという。まだカエルではなく、しかし以前の姿でもないおたまじゃくしは、「変化の途中」にある自分自身の姿とも重なる存在となった。

本展では、写実的に描かれた男性の身体と、日本の漫画文化を思わせるキャラクター、おたまじゃくしや昆虫、両生類などが同じ画面の中で共存する。美術史に受け継がれてきた理想化された身体と、幼少期に親しんだ大衆文化のイメージが交差し、Higakiの個人的な記憶をひとつの風景として描き出す。

作品に登場する屈強な男性像は、単なる肉体美ではない。移住した少年にとって「強くなること」は、新しい社会で居場所を得るための手段でもあった。幼少期の無垢さ、移住後に身につけた強さ、傷つきやすさ、日本とアメリカ、それぞれの記憶は互いを否定することなく、一枚の絵画の中で結びついている。

「Tadpoles」は、ひとりの移民としての物語であると同時に、誰もが経験する「変化の途中にある自分」を見つめる展覧会だ。異なる土地や文化、過去の記憶、他者から求められる役割の間を揺れ動きながら、人は生涯を通して変化し続ける。その姿を、おたまじゃくしという象徴的なモチーフを通して描き出す。

Threshold, 2026

Otona no Aji, 2026

【プロフィール】

Ken Higaki
香川県出身、現在ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト。日本の田園地域とアメリカ・オレゴン州ポートランドで育った経験を背景に、複数の文化にまたがる視点から、人間の本能や感情、社会の中で形成される役割を描いている。伝統的なヴェネツィア絵画の技法を取り入れた具象絵画を通して、肉体、緊張、演劇的な構図を強調し、人間の行動の奥に潜む脆さと激しさを表現する。作品に登場する動物的な人間像は、人間関係や権力構造、社会的な役割を形づくる本能的な衝動を映し出している。美しさ、欲望、怒りが、人間という存在の中でいかに共存しているのかを探求している。

【開催概要】

タイトル:Ken Higaki 個展「Tadpoles」

会期:2026年8月8 日(土)~8 月30 日(日)

会場:DIGINNER GALLERY(東京都目黒区自由が丘1-11-2)

時間:11:00 – 19:00 / 最終日17:00 迄

休廊: 8/15(土),16(日),17(月) & 24(月)