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黒猫のLe Chatが再び東京に。私たちの内なるLe Chatと出会う展示が有楽町にてスタート

2026.07.01

米原康正のキュレーションによるGeorge Bayerの個展が、2026年7月1日(水)から7月7日(火)までの期間は1階メインベース、7月8日(水)から8月3日(火)までは7階<+DA.YO.NE.GALLERY>にて開催される。

◾️アーティストステートメント
Le Chatは、ある日突然生まれたわけではありません。
旅の中で見た景色や、人との出会い、心に残った記憶。そうしたものが私の中で少しずつ混ざり合い、気づけばLe Chatという存在になっていました。
本展「The Day I Became Le Chat」は、私自身とLe Chatというキャラクターが重なり合う場所を見つめる展示なのです。
Le Chatは、ただの黒猫ではありません。動物でもあり、人間のようでもあり、現実の中にも、想像の世界にも存在しています。
私にとってLe Chatは、自分とは何か、どこに属しているのか、世界をどう見ているのか、そして自分がどう変化していくのかを考えるための大切な存在です。
今回の作品は、実際の記憶と想像上の記憶の両方から生まれています。懐かしさ、空想、無邪気さ、矛盾、ユーモア、そして静かな内省。
そうした感情が、シンプルな形と鮮やかな色彩の奥に隠されています。最初は明るく楽しいイメージとして目に入り、見続けるうちに、少しずつ別の物語が見えてくるかもしれません。
この展示は、私がLe Chatになった日の物語です。
しかし同時に、見る人それぞれの中にも、まだ知らないもうひとりの自分や、別の物語、別の世界の見方が眠っていることを感じてもらうための展示でもあります。
Le Chatは、その扉を開くための案内人なのです。

◾️キュレーターコメント
George Bayerは、黒猫のキャラクター「Le Chat」を描き続けるアーティストである。Le Chatは、ただの猫ではない。人間のようにも見え、動物のようにも見え、現実の世界と想像の世界を自由に行き来する存在である。作品の中のLe Chatは、旅の記憶、夢の中の風景、これまでに出会った人や場所の気配をまといながら、ユーモアと少しの謎を持って私たちの前に現れる。
George Bayerにとって、日本で過ごした1980年代から1990年代の時間は大きな意味を持つ。当時の日本では、アート、音楽、デザイン、ファッション、街の空気、日常の感覚が自然に混ざり合っていた。その中で彼が受け取った自由さや繊細さ、ものづくりへの意識は、現在の作品にも深くつながっている。
彼の作品は、日本の水彩や墨、シルクスクリーン、モンタージュ、透明な素材、ミクストメディアなどを組み合わせて作られる。いくつもの層を重ねることで、同じ絵の中に奥行きが生まれ、見る角度や距離によって印象が変わっていく。明るくシンプルに見える画面の奥に、記憶や物語、現実と幻想が静かに重なっている。
Le Chatは、George Bayer自身の分身でもある。ただし、それは作家をそのまま猫に置き換えたということではない。人間の姿では語りにくいこと、言葉では説明しきれない感情、旅の中で見てきた風景や積み重ねてきた記憶。そうしたものを、Le Chatという存在が代わりに運んでいる。黒猫という少し不思議な姿を借りることで、作家は自分自身のことを、より自由に、よりやわらかく表現することができるのだ。
そしてLe Chatは、見る人の中にもある感情に触れてくる。私たちは普段、名前や役割の中で生きている。しかしその奥には、忘れていた記憶や、まだ言葉になっていない気持ち、子どもの頃に持っていた想像力のようなものが残っているはずだ。Le Chatは、そうした心の奥にあるものをそっと思い出させる存在である。
本展は、George BayerがLe Chatという存在に出会い、そこに自分を重ねていった物語である。そして同時に、見る人が自分の中にある別の記憶や想像力と出会う場所でもある。Le Chatは、世界をもう一度、不思議で楽しいものとして見つめ直すための案内人なのだ。

 

【プロフィール】

George Bayer
国際的なアーティストであるジョージ・ベイヤー。
彼のキャリアは数十年に及び、世界のアートシーンにおける重要人物として知られる。
日本、ロシア、アフガニスタン、中国、トルコ、台湾、ヨーロッパなど世界各地で彼の芸術性は形作られ、キューバ、シチリア、ロシア、アメリカから影響を受けた彼の多様な背景を反映して、作品を制作している。
80 年代から90 年代にかけての日本での経験は、彼の芸術の道に影響を多く与えた。
ビデオアーティスト、コンサートステージデザイナー、音楽プロデューサー、ミュージックビデオディレクター、そして、ファッションショー、コンサート、インタラクティブビデオプロジェクトのクリエイターとしての役割を探求した。日本のアーティストや企業とのコラボレーションは、彼の芸術の旅をより豊かなものにした。
50 年にわたる政治的抗争、犠牲、回復力といった彼の生きた経験が作品に反映され、大胆な色彩、印象的なイメージやユーモアで作品が構築されている。また、フロリダの風景、アジアのトレンド、トルコの文化的タペストリー、中世のキャラクターの神秘性に根ざしている。

 

【開催概要】

タイトル:
①Le Chat the wonderful
②THE day I became LE CHAT

会期:
①1階 メインベース:7月1日(水)〜7月7日(火)
②7階 +DA.YO.NE.GALLERY:7月8日(水)〜8月3日(火)

会場:
①阪急メンズ東京 1階 メインベース(東京都千代田区有楽町2-5-1)
②阪急メンズ東京 7階 +DA.YO.NE.GALLERY(東京都千代田区有楽町2-5-1)

■オープニングレセプション:7月11日(土)17:00より
どなたもご参加可能。

2023年11月に実施したジョージ・ベイヤーのインタビューはこちら