中村哲也の個展をNANZUKA二拠点で開催。彫刻作品「レプリカシリーズ」の過去作と新作を展示
2021.03.04
©Tetsuya Nakamura
Courtesy of NANZUKA
ジェット機を模した彫刻作品「レプリカシリーズ」を代表作とする中村哲也の個展が、NANZUKA 2G と3110NZ で開催される。
中村は長野県在住のアーティスト。東京藝術大学院で漆芸を学び、以後視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマに様々な造形作品を制作してきた。1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマに、ジェット機を模した彫刻作品「レプリカシリーズ」を展開。近年ではカスタムペイントカルチャーにおけるウェザリングの美学を踏襲したロボット作品や、生物学への関心を連想させる人工生命体のような造形作品を制作している。
中村の作品は、しばしば誤解を伴って解釈されているイタリアの前衛芸術運動「未来派」に類するコンテクストを持っているとも解釈できるが、近年の作品は、より有機的、生物学的な情報を連想させる造形へと移り変わっており、一元的なエネルギーの視覚化、機能の視覚化といった20世紀的なテーマを超え、その先にある未来における有機生命体の美学を私達に連想させる。
本展では、過去のレプリカシリーズとともに新作が、それぞれNANZUKA 2G、3110NZ にて展示される。
【プロフィール】
中村哲也/Tetsuya Nakamura
1968年千葉県生まれ。1998年に発表の「レプリカシリーズ」から始まり、一貫して“スピード”という現代を象徴するテーマにもとづき、レーシングカーのような流線型の形状を追求し視覚的な速さを追求している。バンクーバー五輪、ソチ五輪、リュージュ日本代表チームのウェアをデザインするなど幅広く活動している。
【開催概要】
タイトル:中村哲也 個展
会期①:2021年3月12日(金)~4月11日(日)
会場①:NANZUKA 2G(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2階) ※営業時間は渋谷パルコの規定に準ずる。
会期②:2021年3月9日(火)~4月11日(日) ※休廊日:3月19日(金)
火曜~日曜 11:00~17:00 ※定休日:月・祝
会場②:3110NZ by LDH kitchen(東京都目黒区青葉台1-18-7)