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横尾忠則の個展「B29と原郷 – 幼年期からウォーホルまで -」が谷中のサカイザバスハウスで開催

2019.06.06

那奈かのサカイザバスハウスで横井忠則の個展が開催中
©️Tadanori Yokoo
Photo: Tomoki Imai

横尾忠則による個展「B29と原郷 – 幼年期からウォーホールま で – 」が、5月31日(金)よりスカイザバスハウスにて開催。

時代性を鋭く切り取り、独自の観点から作品を作り出している横尾忠則。常に制作活動がインターナショナルに注目され、またビジュアルアートから文筆活動まで幅広く才能を発揮し続けている。

今回の展覧会には「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」という意味深長なタイトルがつけられている。1936年生まれの横尾忠則は、幼少期に戦争を体験し、これまでの作品の中にも進駐軍や空襲の飛行機など、端々にその 断片がモチーフとして現れていた。けれどもそれは戦争を意図的にテーマにしたのではなく、記憶や体験として自然に画の中に入り込んできたものだ。戦後の歴史とともに成長し、作品を制作してきた横尾忠則にとって、日本の現代史はそのまま自身の制作歴としてリンクしているといえる。 本展で主に展示される作品は、人物画であり、マッカーサーのような戦後の歴史上の、または映画の主人公ターザンやアンディ・ウォーホルのような文化的な著名人たちが題材として取り入れられている。それらにいくつかの、横尾作品を代表する「Y字路」シリーズ作品も組み合わされて、多層的な世界が作り上げられていき、いわば作家の戦中戦後の文化的体験が、本展にて総体的に回顧されることとなる。

ほぼ新作によって構成される、日本の現代史、文化史をふりかえるような展覧会となっている。

【開催概要】

タイトル:B29と原郷 – 幼年期からウォーホールまで

会期:2019年5月31日(金) – 7月6日(土)   12 : 00 – 18 : 00 日・月・祝日

会場:SCAI THE BATHHOUSE(東京都台東区谷中6-1-23)

問い合わせ:info@scaithebathhouse.com

【Profile】

横尾忠則
1936年兵庫生まれ・東京在住
1972年にニューヨーク近代美術館で個展を開催。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロ、バングラデッシュなど各国のビエンナーレに出品し世界的に活躍する。アムステルダムのステデリックミュージアム、パリのカルティエ財団現代美術館など国内外の主要美術館で多くの個展を開催し、 国際的に高い評価を得ている。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館開館。2013年、香川県豊島に豊島横尾館開館。2015年、第27回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。メトロポリタンミュージアム、ニューヨーク近代美術館、ウォーカーアートセンター、ビクトリア&アルバートミュージア ム、国立近代美術館などコレクション多数。
オフィシャルウェブサイト:http://www.tadanoriyokoo.com