NEWS

HOME > NEWS > 東京都現代美術館の開館30周年を記念した「MOT コレクション」が一部展示替えして8月2日より継続開催

東京都現代美術館の開館30周年を記念した「MOT コレクション」が一部展示替えして8月2日より継続開催

2025.07.01

東京都現代美術館にて開催している「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」が、一部展示替えして8月2日(土)より継続開催する。前会期の終了は、2025年7月21日(月・祝)となる。

東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えた。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約 3,500点で開館した当初の常設展示では、コレクションの中から「精選された代表作」によって第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていた。 その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし、変化する。2005年以降は、「MOT コレクション」展として、会期ごとに個々の作家に焦点をあてたり、横断的なテーマでメディアや制作年代の異なる作品を対比したりするなど、多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介している。 30周年という節目にあたる今期は、「9つのプロフィール 1935→2025」と題して、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿る。開館当初のように長い時間軸を設けて構成しながらも、部屋ごとに異なる複数の視点でコレクションを見つめなおす。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵 品が充実してきたことで戦後美術との繋がりを見出し、2025 年と明記したのは、今ここの時点からコレクションを見ることを示している。

同館は、現在約6,000点の作品を所蔵しており、その内容も30年前と比較すると大いに多様化している。コレクションは常に更新され、未完のまま次代に引き継がれているが、どこに焦点を当て、どう見せるか によって、様々なプロフィールがその都度生まれている。今期の展示は、過去から現在へと繋がるわた したちの時代の美術について、改めて考える契機となるだろう。

■出品予定作家
青山悟、淺井裕介、荒川修作、O JUN、大岩オスカール、岡本信治郎、片岡純也+岩竹理恵、小泉明郎、開 発好明、桂ゆき、風間サチコ、菊畑茂久馬、草間彌生、久保田成子、工藤哲巳、合田佐和子、小林正人、篠 原有司男、新海覚雄、杉本博司、菅井汲、高松次郎、辰野登恵子、立石紘一(タイガー立石)、鶴岡政男、照 屋勇賢、冨井大裕、豊嶋康子、中村宏、新潟現代美術家集団 GUN、丸山直文、向井潤吉、山下菊二、横尾忠 則、横山裕一、和田三造、李禹煥、サイモン・フジワラ、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ ほか


【開催概要】

タイトル:開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025

会期:2025年8月2日(土) ~ 11月24日(月・振休)

会場:東京都現代美術館 コレクション展示室(東京都江東区三好4-1-1)

休館日:月曜日(8月11 日、9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、8月12日、9月16日、10月14日、11月4日

開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
*8月15日~9月26日の毎金曜日は21:00 まで開館

観覧料:一般 500円 / 大学生・専門学校生 400円 / 高校生・65 歳以上 250円 / 中学生以下無料

■同時期開催展
開館30周年記念展 日常のコレオ
笹本晃 ラボラトリー 823日(土)- 1124日(月・振休)