アンドリュー・ワイエス没後初の大規模展覧会が4月28日より上野にてスタート
2026.04.15

東京都美術館にて「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」が、2026年4月28日より開催される。
20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家アンドリュー・ワイエス(1917~2009)。
第二次世界大戦後に脚光を浴びたアメリカ抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアートといった動向から距離を置き、ひたすら自分の身近な人々と風景を描き続けた。
その作品は眼前にある情景の単なる再現描写にとどまるものではなく、作家自身の精神世界が反映されたものとなっている。
彼の作品には、窓やドアなど、ある種の境界を示すモティーフが数多く描かれる。
境界は、西洋絵画史のなかで古くから取り上げられてきたテーマであるが、ワイエスにとってはより私的な世界との繋がり、あるいは境目として機能している。
本展は、その境界の表現に着目して、ワイエスが描いた世界を見ていこうとするものだ。

《灯台》 1983年 テンペラ、パネル 84.5×57.8cm ユニマットグループ ©2026 Wyeth Foundation for American Art / ARS, New York / JASPAR, Tokyo
■本展のみどころ
1. ワイエスの没後、日本初となる待望の回顧展
1974年に東京と京都で33万人を集めた日本で最初の個展以来、1995年、そして2008~9年にもワイエスの展覧会が開催され、日本でのワイエス人気は不動のものになりました。本展はワイエス没後はじめてとなる、国内待望の展覧会となります。
2. テーマは「境界」。アンドリュー・ワイエスの精神世界へ
ワイエスの作品には窓や扉など、「境界」を示すモティーフがたびたび表れます。それらはワイエスにとって生と死、画家自身の精神世界と外の世界をつなぐものだったと考えられます。本展では「境界」に着目し、彼の作品を見つめ直します。
3. 日本初公開となる作品多数
ホイットニー美術館(ニューヨーク)の《冬の野》(1942年)、フィラデルフィア美術館の《冷却小屋》(1953年)、フィルブルック美術館の《乗船の一行》(1984年)をはじめ、10点以上が日本初公開。あらためてワイエスの魅力にふれる機会となるでしょう。

《乗船の一行》 1982年 テンペラ、パネル 70.5×51.4㎝ フィルブルック美術館、タルサ Philbrook Museum of Art, Tulsa, Oklahoma. Bequest of Marylouise Cowan, 2010.9.11. ©2026 Wyeth Foundation for American Art / ARS, New York / JASPAR, Tokyo
【プロフィール】
アンドリュー・ワイエス(1917~2009)
1917年7月12日、アンドリュー・ワイエスは、高名な挿絵画家だったニューウェル・コンヴァース・ワイエス(N.C.ワイエス)の5番目の子としてペンシルヴェニア州チャッズ・フォードの自宅で生まれました。幼い時から父の手ほどきを受けて画家の道へ進み、1937年の個展では全作品が完売するなど、若くして頭角を現します。同時代の前衛的な芸術からは距離を置き、生涯にわたり故郷のペンシルヴェニア州と夏を過ごしたメイン州を拠点に身近な世界を精緻に描き続けました。ワイエスの作品には、アメリカ合衆国の土地やそこに刻まれた歴史、そしてそこに生きる人々の姿が描き出されており、アメリカ国内で高く評価されました。2007年にはブッシュ大統領から芸術勲章を授与されています。日本での人気も高く、1974年の初の回顧展以降、度々展覧会が開催されてきました。2009年1月16日に老衰のため亡くなりますが、アメリカの国民的な画家として今なお高い人気を誇っています。

《薄氷》 1969年 テンペラ、パネル 110.2×121.9㎝ 株式会社三井住友銀行 ©2026 Wyeth Foundation for American Art / ARS, New York / JASPAR, Tokyo
【開催概要】
タイトル:東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展
会期:2026年4月28日(火)~7月5日(日)
会場:東京都美術館
休室日:9:30~17:30 金曜日は20:00まで、入室は閉室の30分前まで
休室日:月曜日、5月7日(木) 5月4日(月・祝)、6月29日(月)は開室
展覧会公式サイト:https://wyeth2026.jp/
展覧会公式X:@andrewwyeth_ten
展覧会公式Instagram:@andrewwyeth_ten
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料(税込):
一般 2,300円(2,100円)/ 大学・専門学校生 1,300円(1,100円)/ 65歳以上 1,600円(1,400円)※()内は前売料金。前売券の販売は2026年2月28日(土)10:00~2026年4月27日(月)23:59まで。
※18歳以下、高校生以下無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
※18歳以下、高校生、大学・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。
※毎月第3土曜日・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者 (都内在住、2名まで)は一般通常料金の半額(住所のわかるものをご提示ください)。販売は東京都美術館チケットカウンターのみ。
スペシャルチケット等の詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。