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東京から世界へ——映像表現の可能性をひらく。映像とアートの国際フェスティヴァル「恵比寿映像祭2026」が2月6日より開催!

2026.02.03

映像文化とアートの現在を横断的に紹介する国際フェスティヴァル「恵比寿映像祭2026」が、2月6日から2月23日までの16日間にわたり開催される。

今回のメインテーマは「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」。メインキュレーター・邱于瑄(チィウ・ユーシュェン)による台湾語が起点となっている。

「日花(*1)」(ジッホエ/Jīt-hue)と「聲音(*2)」(シアーイン/Siann-im)を組み合わせた「日花聲音」は、ひとつとして同じものがないさまざまな声音が響く空間に、木々の間から洩れた光が差し込む様子を現している。

長い歴史の変遷によりさまざまな文化が積層した台湾の言葉を導線に、いまの社会に存在する多様な文化、言語などが互いに影響し合う複層的な形に柔らかく光を注ぐ思いで、恵比寿映像祭2026は構成されている。

写真、映像、サウンド、パフォーマンスなどを通じて、不協であったとしても響き合い、重なり合う思考や存在が交差し、視覚的・聴覚的なポリフォニー(*3)を深く形成していく。

*1.木洩れ陽。雲間もしくは木の間などより洩れ来る日光。『台日大辞典』より
*2.声音、音色、音、音声。
*3.複数の独立したメロディーが同時に存在し、互いに調和し合うことを意味する音楽用語。共同参加が可能な開かれた構造という概念として、現代では哲学や文化領域など、さまざまな分野においても応用されている。


■見どころ

1. 重なり合う形と声:空間で触れる展示プログラム (会場:東京都写真美術館 B1F・1F・2F)
写真、映像、サウンド、パフォーマンスなど多様なメディアを横断し、人類学的な視点から「声」「環境」「記憶」「誤読」をテーマに展開する展示プログラム。長い歴史の中で交差してきた人や文化の往来を手がかりに、混ざり合う環境に潜む“聞こえにくい声”の広がりを可視化する。
地下1Fでは“移動”を起点にしたサウンドスケープが広がり、2F展示室では、言語や社会のルールを再考しながら「ズレ」や「誤解」から生まれる表現の可能性を探る。展示室内外に響く形なき音が、視覚と聴覚のポリフォニーを立ち上げ、異なる文化や言語、身体のあいだに生まれる共鳴を体感させてくれる。

2. 新しい才能と出会う「コミッション• プロジェクト」(会場:東京都写真美術館 3F展示室)
東京都写真美術館の継続事業として、2023年に始動した「コミッション・プロジェクト」。日本を拠点に活動するアーティストを選出し、制作委嘱した映像作品を“新たな恵比寿映像祭”の成果として発表しする。恵比寿映像祭2026では、第2回コミッション・プロジェクト特別賞受賞作家である小森はるかによる新作展示を、総合テーマと呼応させながら具現化。ドキュメンタリーの歴史を受け継ぎながら、見過ごされてしまう風景や人の営みに丁寧に目を向ける小森の、新作2作品を展示します。会期中には第3回コミッション・プロジェクトのファイナリスト4名を発表する。

3. 街にひらかれるアート——オフサイト展示(会場:恵比寿ガーデンプレイス センター広場、恵比寿スカイウォーク)
デジタルとアナログの境界を横断する実験的プロジェクトを展開。インターネット・アートの先駆者 エキソニモ、個人と集団のアイデンティティに着目したFAMEMEが、都市空間に新しい映像表現をインストールする。屋外でしか体験できない“偶発的な出会い”を生み出す作品群が、訪れる人すべてに開かれた鑑賞体験を提示する。

4. 映像を“視る&聴く”—上映プログラム(会場:東京都写真美術館 1Fホール)
恵比寿映像祭のために編まれた特別上映プログラムを連日開催。劇映画から、実験映画をはじめ、日本初公開作品を含め多彩な作品が集まる。小森はるかの作品は展示にとどまらず、上映の形でも展開します。上映後には、監督やゲストを招きトークを開催する。

5. 重なり合う声と身体—ライヴ• イヴェント(会場:東京都写真美術館1Fホール、1Fスタジオ、展示室)
すべての来場者にひらかれたフェスティヴァルを目指し、映像文化の理解を深めるとともに、来場者が自ら考え、対話するきっかけをつくる。展示プログラムの各作品を起点にしつつ、様々な表現方法のプログラムが重なり合い、総合テーマのさらなる拡張を試みる。出品作家であるキュンチョメ、鶴巻育子、アンジェリカ• メシティによるアーティスト・トークをはじめ、日本大学名誉教授の原直久による写真技術に関する講義を行う。また、原住民文化を深く知ることができる関連ワークショップや、視覚障害のある方と作家による「見え方」についての作品鑑賞ツアーを実施。さらに、形のないパフォーマンスや、美術館での音楽作品の特別演奏も開催。加えて劇団ゴツプロ!による演劇プログラムを取り入れ、映像の領域の拡張に挑みる。


【開催概要】

タイトル:恵比寿映像祭2026 「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」

会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか

会期:2026年2月6日(金)〜2月23日(月・祝)[16日間]

※2月9日(月)および16日(月)は休館

 ※3F展示室のみ3月22 日(日)まで

時間:10:00–20:00(2月6日〜2月22日)※最終日(2月23日)は18:00まで

 ※2月25日(水)から3月22 日(日)の3F展示室は10:00 から18:00 まで(木曜・金曜は20:00まで)

会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか

料金:展示無料(上映と一部イベントのみ有料)

映像祭URL:https://www.yebizo.com/jp/