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ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池明子「鴻池明子 ちゅうがえり」が6月23日よりアーティゾン美術館にて開催

2020.06.16

アーティゾン美術館が石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャ ム・セッション」展を、今後毎年一回の予定で開催する。このシリーズ第一回に、鴻池朋子(こうのいけ ともこ)を迎える。鴻池は、絵画、彫刻といった従来の美術手法 から拡張して、旅という時間と移動、歌や語りという音声言語、玩具や手芸などという身近な生活の行為や手立てをメディアとして、狩猟採集という人間の文化の「原型」というものを再考し、芸術の根源的な問い直しを続けてきた

鴻池は、今回展覧会を開催するにあたり、それまでの美術館を構成してきた様々な要素と「対話」によるセッ ションを重てきた。株式会社ブリヂストンの九州のタイヤ工場や東京の技術センターへのリサーチ旅行、アーティゾン美術館館長や関係者へのインタビュー、収蔵品についての学芸員からのレクチャーなど、鴻池は、近代がつくりだし た美術館という枠組みを、丁寧に深く探ることにより、新たな美術館の可能性を形にしようと試みる。 そのようなプロセスを経て、展示室全体に行き渡る、円形の大襖絵を中心としたインスタレーションが立ち現れる。 本展覧会では、五感を通じて全身で作品と出会い、観客の視点を軽やかに「ちゅうがえり」させる。

「人間は一匹の動物として一人一人全部違う感覚で世界をとらえ、各々の環世界を通して世界を眺めている。そ れらは一つとして同じものがない。同じ言葉もない。同じ光もない。芸術がそのことに腹をくくって誠実に取り 組めば、小さな一匹にとって世界は官能に満ち、やがて新たな生態系が動きだす。イリュージョンを言語にすり 替えず、日々出会うものたちをしっかりと手探りし、遊び、粛々と自分の仕事をしていこう」(鴻池)

<鴻池朋子 略歴>
1960 年秋田生まれ。近年の個展、2015-2017 年「根源的暴力」神奈川県民ホール、群 馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館(2016 年芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、 2018 年「Fur Story」リーズ美術大学(イギリス)、「ハンターギャザラー」秋田県立近 代美術館 他。グループ展、2016 年「Temporal Turn」カンザス大学スペンサー美術 館・カンザス大学自然史博物館(アメリカ)、「Nous」金沢 21 世紀美術館、2017 年「Japan-Spirits of Nature」ノルデスカアクヴァレッル美術館(スウェーデン)、 2019 年「瀬戸内国際芸術祭 2019」他。著書『どうぶつのことば』、絵本『焚書 World of Wonder』(共に羽鳥書店)他。

《皮トンビ》瀬戸内国際芸術祭 2019 展示風景

【開催概要】

タイトル :ジャム・セッション 石橋財団コレクション × 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり

会 場 :アーティゾン美術館 6 階展示室

会 期 :2020 年 6 月 23 日 (火)〜  10 月 25 日 (日)

開館時間 10:00 ー 18:00 (毎週金曜日は 20:00 まで/当面の間、中止)
*入館は閉館の 30 分前まで
休 館 日: 月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
入館料(税込): 日時指定予約制

一般ウェブ予約チケット 1,100 円、当日チケット(窓口販売)1,500 円、 学生無料(要ウェブ予約)* ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、 美術館窓口でも当日チケットを販売します。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。
*この料金で同時開催の展覧会を全てご覧いただけます。