伝統をアートでアップデートするEXHIBITION第三弾、日本画家 若佐慎一「OBAKE」開催
2019.02.13
2月16日より、WATOWA INC.による”伝統をアートでアップデートするEXHIBITION”の第三弾として日本画家 若佐慎一 を迎え「OBAKE」が開催される。この”伝統をアートでアップデートするEXHIBITION”は、2017年には「3ノトリ」、 昨年には「金亀換酒」が開催された。
現在、日本において広く一般に知られている2月3日の節分とは、豆を撒いて鬼を追い払い福を呼び寄せるという行事だが、元来は江戸時代末期の節分の夜に京都を中心として行われていた日本の古い年中行事であった。人々が普段と異なる姿に扮し鬼や化けものを化かして厄祓いし、福を呼び込もうとする異装儀式として行われており、「節分お化け(せつぶんおばけ)」と呼ばれていた。この「おばけ」は昭和初期に年中行事としては一旦廃れてしまうが、平成に入り全国で町おこしの一環としてイベントが開催されるようになり、特に京都や東京の花街を中心にその文化が引き継がれている。
本エキシビションで若佐慎一& WATOWA INC.は、アートで邪気を追い払い新たな一歩を踏み出す意味を込め、鬼を追い払う「鬼」と「OBAKE」を発表。それぞれの作品には、北海道・ニセコの狩太神社の玉置宮司が特別祈祷し、アーティストの魂入れ祈祷を行う。人間がOBAKE(鬼)の格好をして、鬼(邪気・病気)を追い祓うのではなく、ARTがOBAKE(御化け)となり、鬼を祓い、福を招くという新しい価値を提案する。
【プロフィール】
若佐慎一/Shinichi Wakasa
1982年広島生まれ。大学で日本の伝統画法を学び、卒業制作を同大学の首席に当たる買い上げとなる。卒業後、月刊美術主催公募展「デビュー」にて準グランプリ受賞。その後国内外問わず発表の場を広げ、近年は伝統工芸の「長艸繍巧房」、京提灯「小菱屋忠兵衛」への原画提供や、NYのファッション ブランド「sawa takai」、でんぱ組.incの相沢梨紗が手がける「MEMUSE」とのコラボレーションなど多岐にわたる活動をみせる。鎌倉の円覚寺、広島市立大学芸術資料館に作品が収蔵されている。
【開催概要】
タイトル:若佐慎一「OBAKE」
会期:2019年2月16日(土)~2月19日(火)12:00~20:00
会場:elephant STUDIO(東京都渋谷区渋谷 2-7-4 1F)