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我々を普遍的かつ根源的に魅了する造形とは? 中村哲也の新作個展「GO FIGURE」が6月28日より開催

2025.06.24

©Tetsuya Nakamura
Courtesy of NANZUKA

彫刻家、中村哲也の新作個展「GO FIGURE」が、6月28日(土)よりNANZUKA UNDERGROUNDにて開催。

中村は、1968年千葉県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科で漆芸を学び、伝統工芸の素材や技術を再解釈しながら、視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマに様々な形態の彫刻作品を発表している。1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマに、ジェット機を模した彫刻作品《レプリカ》シリーズを展開。近年ではカスタムペイントカルチャーにおけるウェザリングの美学を踏襲したロボット作品や、動物や植物、あるいは怪獣といった生命体を連想させる造形作品を制作している。

世界的アーティスト The Weeknd とのコラボレーションも話題を呼び、ワールドツアー「After Hours Til Dawn Tour」にて、ステージで使用されるオリジナルマスクを造形・制作を担当。2023年南米ツアーでは空山基との共作によるマスクとマイクスタンドが使用され、2025年春より再開された北米ツアーでは、中村による新作マスクが登場した。

本展では、ギャラリー1階に乗り物型の大型彫刻《フレアライン》シリーズの最新作を、2階に近年中村が集中的に制作している新シリーズ《炎獣(えんじゅう)》を展示。機械工学的な美学と自然界の有機的な造形美を織り交ぜた、中村の新たな方向性を示す展覧会となります。

7月2日(水)より鮨さいとう はなれ Nanzuka(中目黒)では、中村が本展の制作に先立ち描いたドローイングの数々を、GO FIGURE Drawingと題し展示する。

■アーティストステートメント
“Go Figure” は、「理解不能」や「不思議」を意味するスラングに由来しています。美的な対象にふれたときの恍惚感は、常にどこか謎めいています。本展は、こうした感覚を出発点に、人間を普遍的かつ根源的に魅了する形象(フィギュール)を模索する試みです。
本展には自動車や、バイク、怪獣など、社会通念上は「子どもじみたもの」と評されがちなモチーフがいくつも登場します。これらは実用として咆哮することはありませんが、”Go Figure”な魅力を放っています。
私自身も制作中に理解不能な瞬間が訪れ、思考や脳みその範疇を超えるような感覚に陥ることがあります。
ぜひ観る方にも、”Go Figure”な気持ちで作品と向き合っていただけたら幸いです。
中村哲也

©Tetsuya Nakamura Courtesy of NANZUKA

©Tetsuya Nakamura Courtesy of NANZUKA

【開催概要 ①】

タイトル:GO FIGURE

会期:2025 年 6 月 28 日(土) 〜 8 月 2 日(土)   *日曜、月曜休業

会場:NANZUKA UNDERGROUND(東京都渋谷区神宮前 3-30-10)

 

【開催概要 ②】

タイトル:GO FIGURE Drawing

会期:2025 年 7 月 2 日(水) 〜  8 月 2 日(土) *日曜、月曜、火曜、祝日休業

会場:鮨さいとう はなれ NANZUKA(東京都目黒区青葉台 1-18-7-1F)

時間:水曜日 – 木曜日 11:00-16:00、金曜日 – 土曜日 11:00-17:00