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「松」を通して自身の絵の本質を描く松浦匡起の個展 “MATSU” が6月4日より有楽町にてスタート!

2025.06.03

米原康正がキュレーションするフラッグシップギャラリー「阪急メンズ東京7階 +DA.YO.NE.GALLERY 」にて、2025年6月4日(水)より、松浦匡起による個展 「MATSU」が開催する。

■アーティストステートメント
大作の松と小品での盆栽、一貫して表現される幹の線は、松の行き道の歴史を年輪のように視覚的に表すのと、書き手が描く筆の時間の流れの痕跡を示しています。
同じ松でありながら異なる性質を持つ松に当てはめ、多角的な視点から制作を試みています。
松浦匡起

■キュレーターコメント
「日本画」と名付けられる以前の場所から、松を描く
松浦匡起が描くのは、ほとんど一貫して「松」だ。しかしその松は、写実や伝統の形式をなぞるものではない。
それはむしろ、「松」というモチーフを媒介として、日本画という制度や文脈を一度“素通り”してしまうような、どこまでも自由な絵のかたちだ。
松浦の作品は、日本画の技法と画材を用いている。だが、それはあくまで彼にとっての「手段」であり、「正統」や「様式」への従属ではない。
彼は絵具や筆の振る舞いを、身ぶりとして、呼吸として捉え直す。そこにあるのは、ジャンルよりもずっと個人的な、絵と作家との対話だ。
描かれているのは「松」かもしれないが、描こうとしているのは「絵そのもの」なのである。
近年、伝統や形式が強く意識されるあまり閉塞感を感じる日本画というジャンルの中で、松浦匡起の作品は異彩を放つ。というのも、彼の松には、「評価されるための松」でも、「伝統をなぞるための松」でもない、どこか無防備で純粋な眼差しが宿っているからだ。
絵を描くということの本質に、静かに、しかし力強く立ち返る姿勢。
それは、明治以前、まだ「日本画」という言葉すら存在しなかった時代の、絵描きたちの心にも似ている。
松浦の絵には、ジャンルという名の服を脱ぎ捨て、ただ描きたいものを、描きたいように描くという、まっすぐな衝動がある。
松浦匡起の描く松は、過去の伝統に根を張りながらも、常に“次の季節”を見つめている。
Curator 米原康正

 

【プロフィール】

松浦匡起/ Masaki Matsuura
2002 愛知県生まれ
2025 名古屋造形大学卒業
Instagram:@masa_ki081
X:@takusanokinako

 

【開催概要】

タイトル:松浦匡起 個展 “MATSU ”

会期:2025年6月4日(水)〜 7月8日(火)

会場:阪急メンズ東京 7階 +DA.YO.NE.GALLERY(東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京7階)

時間:平日 12:00~20:00  / 土日祝 11:00~20:00

RECEPTION67()17:00から20:00