“見過ごされてきた時間”を描く、アヒ・チョイ個展が5月8日より銀座にて開催
2026.05.08

アヒ・チョイの個展『日常の再構築』が、2026年5月8日(金)より銀座にて開催。
私たちは日々、膨大な視覚情報のなかを生きている。
都市の色を形づくる、ファッション、広告、空の移ろい―それらは確かに私たちの五感を刺激するものの、多くは記憶に残らぬまま通過してゆく。
アヒを捉えてやまないのが、この「見過ごされてきた時間」である。
無意識の心の動きに従い、さまざまな色や形をすくいあげ、独自の視覚言語へと変換する。
それは単なる再現ではなく、日常を編みなおし、再構築する行為に他ならない。
展示作品は、日常の風景を発見して抽象化した「365 inspiration — 無意識の色の採集」、記憶を体験の所有物として変換する「Field Sketches — 記憶の層を描く」、ポパイやドラえもんといった有名なキャラクターと自身のパターンを組み合わせ、親しみと新鮮さを同時に表出させる「Re: character — 親しみの再発見」の三つのシリーズによって構成される。このプロセスを通じ、去りゆく日常は「Ahhi柄」という固有のパターンへと変容し、個人的な体験は普遍的なイメージへと昇華される。
今展は、こぼれ落ちた日常の記憶をたぐり、見つめることで、刹那に新たな定点をもたらす機会となるだろう。作品の律動が空間に及ぼす、豊かな時空感覚を体感してほしい。
【プロフィール】
アヒ・チョイ(Ahhi Choi)
アヒ・チョイは1983年兵庫県生まれ。アヒ・チョイの作品にみられる曲線的なムーヴメントは浮遊感と恍惚感に溢れ、作家本人がもつ内的な冒険心を表現している。2014年のニューヨークでの展示で認知度を獲得、以降アメリカ、フランス、イタリア、韓国、シンガポール、香港などで国際的に作品を発表してきた。チョイの作品は彼の無意識を反映している。ロサンゼルス留学時に西海岸を広く旅し、デス・バレーやグランド・キャニオン、イエローストーンといった一連の国立公園を探索。自然の壮大さや威厳と自己内部との親和性を発展させた。神戸に帰郷したときに作家を襲ったのは、離れていたときには郷愁でしかなかった都市生活の過密さや窮屈さであった。日々の暮らしのなかで自身が体験したものをインスピレーションの源に、チョイは筆を採り、自らの冒険を抽象的な日記風に記し始めた。大胆な腕の動きに任せつつ、記憶のなかから抽出されたシルエットや絵画、文字や言葉を、彼の作品中に偏在するエネルギッシュなラインへと変貌させる。絵画のほかにもチョイの創造の領域は拡張し続け、靴、スケートボード、テキスタイル、ワイン・ラベル、携帯電話ケース、CDジャケット、楽器制作(ディジリドゥ)まで多岐にわたる。2020年、芦屋神社に作品『中今』を奉納。また、同神社とのコラボレーションによる絵馬 (200枚完売)、京表具の老舗・加納雲錦堂との掛け軸のコラボレーションを開始。
【開催概要】
タイトル:アヒ・チョイ『日常の再構築』
会期:2026年5月8日(金)〜5月30日(土)
会場:ホワイトストーンギャラリー銀座新館(東京都中央区銀座6-4-16)
営業時間:11:00 – 19:00
休館日:日曜 / 月曜