【終了】ブラジル人アーティストのグループ展「DIALOGUE」開催
2018.01.16
銀座 蔦屋書店のアートギャラリー「THE CLUB」でブラジル人アーティストのグループ展「DIALOGUE」が開催。コンクリート・アート・ムーブメントが盛んだった1960年代から活躍し、世界的な評価を集めるミラ・シェンデルやアントニオ・ディアス、彼らに影響を受けた新世代のデタニコ・アンド・レインの作品を展示する。
ここ数年、世界のアートシーンではブラジル人アーティストの再評価が進んでおり、2017年春のニューヨークMET Breuerにて開催されたリジア・パペの個展は非常に話題を呼んだ。今回「THE CLUB」にて展示予定のミラ・シェンデルの作品は、テート・モダンやニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションにも収蔵されている。また、近年国際的な注目が高まるミラ・シェンデルやアントニオ・ディアス、デタニコ・アンド・レインの作品を集め本格的に展示する、国内ギャラリーでは初の試みとなる。言語がもつ可能性に着目し、音声と意味の成り立ちのみでなく、視覚を伴うアートへ昇華させたコンセプチュアル・アーティストたちの対話を満喫できる。
【プロフィール】
デタニコ・アンド・レイン
アンジェラ・デタニコ(1974-)とラファエル・レイン(1973-)は共にブラジルに生まれ 、現在はパリを拠点に活動している。彼らは、言語学者とタイポグラフィックデザイナーでもあり、「書くこと・読むこと・翻訳すること」をテーマに作品を制作。彼らは、2007年ヴェネツィア・ビエンナーレのブラジル館代表に選ばれ、2013年京都芸術センター、2017年ストックホルム近代美術館等での展示歴をもつ。
アントニオ・デイアス(1944-)
アントニオ・ ディアスは1944 年ブラジルに生まれ、現在はリオデジャネイロとミラノで活動している。1960年代初め、製図エ、グラフィック・デザイナーとして働き始め 、美術についての知識は独学で習得した。政治やジェンダーを主題にした作品を多く制作。作風はミニマリズムやポップ・アートの影響も受けている。1965年、パリ・ビエンナーレの絵画部門で受賞。テート・モダンやフィラデルフィア美術館等での個展開催歴をもつ。
ミラ・シェンデル(1919 -1988)
ミラ・シェンデルはチューリヒに生まれ、その後ブラジルで活躍。戦後ラテン・アメリカ美術における最も重要なアーティストの一人。ミラノのサクロ・クオーレ・カトリック 大学で哲学を専攻。彼女の代表作には、ライス・ペーパーを使った作品の他、ヴィトゲンシュタイン哲学への解釈に基づく作品がある。2012 年にはテート・モダン、2013年にはニューヨークMoMAで個展が開催される。シェンデルの作品は MoMAをはじめ数々の美術館に所蔵されている。
【開催概要】
タイトル:DIALOGUE
出展作家:デタニコ・アンド・レイン、アントニオ・デイアス、 ミラ・シェンデル
会期:2018年1月20日(土)~3月24日(土)11:00~19:00
休廊日:2018年2月26日(月)、27日(火)
会場:THE CLUB(東京都中央区銀座6丁目10番1号 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内)