ダニエル・アーシャムの個展がNANZUKAとペロタン東京で同時開催
2018.05.16
アメリカ人アーティスト、ダニエル・アーシャムの新作個展「アーキテクチャー・アノマリーズ」が、NANZUKAで開催される。本展はアーシャムにとってNANZUKAでは二度目の個展となる。また、アーシャムの個展「COLOR SHADOWS」もペロタン東京で同時開催。
アーシャムは、1980年アメリカのオハイオ州で生まれ、現在はNYで活動をしているアーティスト。彼の作品は、「Fictional Archeology」(フィクションとしての考古学)というコンセプトに基づいた立体作品、ペインティング、インスタレーション、そしてパフォーマンスなどと多岐にわたる。また彼の作品は、既にPS1 in New York, The Museum of Contemporary Art in Miami, The Athens Bienniale in Athens, Greece, The New Museum in New York, Mills College Art Museum in Oakland, California and Carré d’Art de Nîmes, France など世界中の数多くの美術館、国際展等で発表されている。また、近年アーシャムは映像作品の制作にも精力的に力を入れており、「Future Relic」と題した短編映画のシリーズを発表している。
本展「アーキテクチャー・アノマリーズ」は、そのタイトルの通り「科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む構造」をテーマとした、アーシャムの新作から構成されます。昨年のモスクワビエンナーレにおける個展「Moving Architecture」(VDNKh, モスクワ)では、本展のシリーズを象徴する巨大な彫刻インスタレーションを発表し、大きな話題となった。
アーシャムは、常に新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けている。こうした探求は、建築プロジェクトユニット、スナーキテクチャーの共同主催者としても活動するアーシャムの建築と環境(地学)への関心に基づく。どこにも辿り着く事の無い階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木など、困惑させられたり、困惑する事を期待したりする空間や時間をアーシャムは注意深く発見し、作品へと還元する。
本展は、浸食した壁、壁と同化した布、身体性を連想させるだけの布といったインスタレーション作品を中心に構成される予定だ。こうした作品たちは、空間とアート作品との関係性、人々の視覚認識と身体感覚との関係性といったテーマに対するアーシャムの関心と研究を反映している。
2018年5月23日(水)17:00~からはアーティストを囲んで、ペロタン東京と2会場同時開催にて、オープニングレセプションを開催する。
【開催概要】
タイトル:ダニエル・アーシャム “アーキテクチャー・アノマリーズ”
Daniel Arsham “Architecture Anomalies”
会期:2018年5月23日(水)~6月30日(土)
オープニングレセプション:2018年5月23日(水)17:00~
会場:NANZUKA(東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F)
タイトル:Daniel Arsham “COLOR SHADOWS”
会期:2018年5月23日(水)~6月30日(土)
開館時間:火~土 11:00~19:00
会場:ギャラリー・ペロタン東京(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F)