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時空を超えて無限に広がる私たちの内面世界に触れる。高屋永遠展「無限の形象」が3月5日より開催

2025.03.03

現代美術家の高屋永遠の銀座三越では初となる個展が3月5日(水)より開催。

「存在とは何か」を問う形而上学的な探究と結びつきながら、色彩と知覚の実験を繰り返して絵画を制作する高屋。本展では、化粧用パール材を用い、新しい絵画表現を探求した作品や、華やかな桜とその刹那性を描いた作品など、高屋氏の代表的なシリーズを展観することができる。

■アーティストステートメント
私にとって創作行為は「描く」という行為を超越し、この地球、さらには宇宙を生み出しているエネルギーを日々感覚し、自分の身体を通して作品として現前させています。その繊細な生の現象と奥行きを現すために、色材を研究し絵の具を自作しています。色彩は、言語的認識になる以前の感覚に働きかけるものであり、色彩の純粋性は感覚の純粋性そのものにつながる大切なものです。
線という明確な境界線を用いない筆使いは、あらゆるものは姿かたちをかえ変化し続けることを現すためです。それは、星雲のようであったり、花が芽吹き、咲き、舞うようであったり、水の流れのようであったりと観る人の心象あるいは無意識と、作品の置かれる光の違いによっても変化するような捉えきれない現象です。
ある時に、生を与えられる私たち一人ひとりは決して単一に存在することはできません。万物も人間も等しく大いなる循環の中で生き生かされ、その生の現象そのものがこの世界をつくるかけがえのないひとつ一つです。
本展覧会「無限の形象」を通して、宇宙の有する遥かなる時間と空間との対話を通して、精神のなかにも同じく広大に広がる内面世界に触れていただけたらと思います。そして、内面世界の深淵と絶えず変化していく無意識の揺らぎに身をゆだねていただけたら幸いです。                                                    高屋永遠

【プロフィール】

高屋永遠 Towa TAKAYA
1992年東京都生まれ。
ロンドン大学ゴールドスミス校を卒業。流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。
国内外の土地や植物、化粧原料などから自作した色材を用いて作品を制作。
繊細な色のスペクトラムの探求と豊かな階調が織りなす独自の奥行きは、鑑賞者を日常から切り離された精神の空間へと誘う。仮想現実上での描画システムの考察や異分野の技術とのコラボレーションを通した作品制作も精力的に行う。
2022年より資生堂みらい研究グループとの化粧品原料を用いた共同研究を実施。

2009年 第83回国展 入選 国立新美術館(東京/日本)
2012年 ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーティンズカレッジ ファンデーションディプロマ修了
2014年 RAW TALENT 2014 Art EXHIBITION入賞 / Dalston Department Store(ロンドン/英国)
2015年 ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ 芸術学士 修了
2017年 ヤングクリエーターズアワード2017 入賞 / MIギャラリー(大阪/日本)
2023年 ART SHOW GINZA ONBEAT x MITSUKOSHI(東京/日本)

「罔象〈満ちる〉」 162×162cm パール材、顔料、油、麻キャンバス 2023年

【開催概要】

タイトル:高屋永遠展 無限の形象

会期:
2025年3月5日(水) 〜 3月10日(月):本館7階 ギャラリー  ※最終日午後5時閉場
202535日(水)320日(木・祝):本館2階 プロモーション

会場:銀座三越 本館7階 ギャラリー、銀座三越 本館2階 プロモーション

■ギャラリートーク
日時:3月8日(土)・9日(日) 各日 午後2時~ (※約30分程度)
会場:本館7階 ギャラリー
※都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。