空山基による新作個展”Sorayama Explosion”、NANZUKAで開催
2018.06.07
installation view : Hajime Sorayama solo exhibition “Sorayama Explosion” , NANZUKA, Tokyo, 2018
©Hajime Sorayama
Courtesy of the artist and NANZUKA
空山基(1947~)の新作個展「Sorayama explosion」がNANZUKAで7月7日(土)より開催される。同ギャラリーでは、2年ぶり3度目の個展となる。本展では、新作のヒューマンスケールサイズの新作彫刻作品の他、空山の「SEXY ROBOT」シリーズの源泉のひとつであるFritz Lang監督「Metropolis」にトリビュートした新作のペインティングを発表予定。展覧会初日には、アーティストを囲んだレセプションパーティーも開催される。
【プロフィール】
空山基/Hajime Sorayama
空山基は、1969年に中央美術学園を卒業、広告代理店勤務を経て1972年よりフリーとなって以後、驚異的な写実力を武器に、人体と機械の美を追求した作品で国内外で伝説的な存在となっているアーティスト。
その名を世に知らしめた作品「セクシーロボット」シリーズ(1978年~)では、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えた。 1999年には、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインを手掛け、グッドデザイン賞グランプリ(通産省)、メディア芸術祭グランプリ(文化庁)を受賞。2001年には、初代「AIBO」がスミソニアン博物館&MOMAのパーマネントコレクションに収蔵され、同年に朝日新聞発明賞を受賞している。世界的ロックバンド、エアロスミスの「Just Push Play」(2001)のアルバムカバーを手掛けたことでも知られている。また、エアブラシを駆使した写実表現技法のゴッドファーザーとしても、世界中のクリエイターから尊敬を集めている。
空山は、1983 年に出版した作品集「SEXY ROBOT」の中でロボットを描く過程を惜しげも無く図解しているが、この本はその後世界中に拡散し、様々な国のアートスクールで教科書として扱われるようになった。その結果、空山作品の影響は日本のコマーシャルアートの枠を遥かに超えて、ハリウッド映画から世界中のストリートアート、ファインアートまで多岐に渡るようになる。空山の描くロボットは、その造形において美を追求するという人間の根源的な衝動を体現していると同時に、人種の壁、永遠の命、テクノロジーと美の融合といった現代社会の重要なテーマの数々を自然と含んでいる。また、Aiの高度化によって、また機械工学の発展によって、ロボットと人類の共存が現実的なテーマとなっている現在、美しい女性のロボットへの感情移入を描いた2015 年発表の「Ex Machina」(Alex Garland 監督)などとの関連性も語られているように、人間の身体性以後という文脈でも注目が集まっている。
【開催概要】
タイトル:空山基 “Sorayama explosion”
会期:2018年7月7日(土)~8月11日(土)11:00~19:00(日・月・祝祭日定休)
会場:NANZUKA(東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F)
【オープニングレセプション】
日時:2018年7月7日(土)18:00~20:00
会場:NANZUKA(東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F)
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