【終了】アンドーギャラリーにて中沢研展開催
2017.04.07
壁 2017 Painted steel
アンドーギャラリーにて9月5日(火)より中沢研の個展を開催。白くペイントされた直径3mmの鉄材による新作インスタレーションを発表する。
「壁」と題された本作は、高さ50cmほどのコの字型のオブジェが106体、ギャラリーの壁面に平行に沿うようにして配置されている。コの字型の左右の辺から水平方向に伸びる2本の鉄棒の先は、床から約10cmの高さで壁面に固定されており、これがオブジェの基本の形となっている。一つ一つ高さや奥行きが異なる、微妙に歪んだ形状の反復は、2008年に中沢が発表した絵画を想起させる。今回の作品では、オブジェを敢えて人の目線より下に配置し、オブジェそのものの存在感を少なくすることによって、観者の意識が自然に空間へと向かっていく。その何もない空間に、私たちは一体何を見いだすことができるだろうか。そして、その答えは、いつでも私たちの中にある。
【プロフィール】
中沢研は1970年東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。主な展覧会に「MOTアニュアル1999 ひそやかなラディカリズム」(東京都現代美術館)、「横浜トリエンナーレ2001」(パシフィコ横浜)などがある。針金やテグスなど視覚的ヴォリュームが希薄な素材を用い、展示空間に呼応したインスタレーションを制作する作家として国内外で高い評価を得ている。
今年10月、初めての作品集が赤々舎から刊行される。本書には中沢が2012年から2017年までに発表したインスタレーション作品「4列」「30組」「縦」「足」「壁」の5作品を収録。ブックデザインはアートディレクターの葛西薫氏が手がけている。
【開催概要】
タイトル:中沢研展
会期:2017年9月5日(火)~10月14日(土) 日・月・祝日休
開廊時間:11:00~19:00
会場:アンドーギャラリー(東京都江東区平野3-3-6)
http://www.andogallery.co.jp
【 オープニング・レセプション 】
9月5日(火)18:00~20:00