NEWS

HOME > NEWS > 日本初となるダミアン・ハーストの大規模個展が2022年春に国立新美術館(東京・六本木)にて開催

日本初となるダミアン・ハーストの大規模個展が2022年春に国立新美術館(東京・六本木)にて開催

2022.02.28

イギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストは、30年以上にわたるキャリアの中で、絵画、彫刻、インスタレーションと様々な手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきた。

最新作である〈桜〉のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させた。それはまた、1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきた作家にとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもある。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘う。

2021年、カルティエ現代美術財団は本シリーズを世界で初めて紹介。今回、春には桜が満開となる国立新美術館に、国内で初めてのハーストの大規模な個展が巡回する。本展覧会のために、107点から成る〈桜〉のシリーズから作家自身が作品を選び、展示空間を作り上げる。

 

 

[開催概要]

展覧会名:ダミアン・ハースト 桜
会期  :2022年3月2日(水)―5月23日(月)
毎週火曜日休館※ただし5月3日(火・祝)は開館
開館時間:10:00―18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場  :国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
主催  :国立新美術館、カルティエ現代美術財団
共催  :日本経済新聞社

お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

観覧料(税込)
当日 1,500円(一般)、1,200円(大学生)、600円(高校生)

 

 

[プロフィール]
ダミアン・ハースト Damien Hirst

1965年、英国ブリストル生まれ。リーズで育ち、1984年からロンドン在住。
1988年、ゴールドスミス・カレッジ在学中に、学生と共に作品を展示した「フリーズ」展を主催。
同展はハーストだけでなく、その他の新進アーティストのキャリアをスタートさせるきっかけになるとともに、「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)」の誕生を示すものとなった。
1995年にはターナー賞受賞。彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイングといった創作活動において、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探究する。
これまでに2012年にはロンドンのテートモダンにて大規模回顧展となる「ダミアン・ハースト」展、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシおよびプンタ・デッラ・ドガーナにて2017年に「難破船アンビリーバブル号の宝物」展、2021年パリのカルティエ現代美術財団で「ダミアン・ハースト 桜」展を開催。
日本では2008年の「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み」、2009年の「医学と芸術:生命と愛の未来を探る」(共に森美術館)などへの出展歴がある。

Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022