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全作品、主役はおじさん! 浮世絵の〈おじフェス〉が1月6日より原宿にて開催

2025.12.17

浮世絵の中に描かれたおじさんを主役とした展覧会『浮世絵おじさんフェスティバル』が、2026年1月6日より原宿の太田美術館にて開催される。

浮世絵の風景画などの片隅には、しばしば味わい深い人物―“おじさん”たちが描かれている。楽しそうに旅をしたり、仕事に励んだり、グルメに舌鼓を打ったり。彼らは決して絵の脇役にとどまらず、見れば見るほど個性豊かで、愛嬌にあふれている。

本展では、前後期あわせて150点を超える作品を通して、浮世絵に描かれた多彩なおじさんたちを紹介。歌川広重をはじめとした作風も時代も異なる絵師たちの作品が一堂に会する、まさに〈おじさんフェスティバル〉だ。おじさんを通して浮世絵の細部を見つめ直すことで、作品の新たな魅力や絵師たちの意外な個性を再発見することができるだろう。

歌川広重「東海道五十三次之内 鞠子」(後期)

歌川広重「東海道五拾三次之内 四日市 三重川」(前期)


① 広重だけじゃない! 北斎、国芳、清親らが描く“おじさん”も多数紹介

近年、歌川広重を中心に、風景画などに小さく描かれた味わい深い人物たちが注目を集め、その魅力を紹介する展覧会が各地で開催されている。太田記念美術館では、2023年の「広重おじさん図譜」以来、約3年ぶりとなる“おじさん展”を開催。今回は歌川広重によるお馴染みのおじさんたちはもちろん、葛飾北斎、歌川国芳から小林清親など、幅広い浮世絵師たちの作品を大幅に増やし、より多彩な“おじさんワールド”を楽しむことができる。

歌川国芳「東都名所 新吉原」(前期)

② “推しおじ”を探して、浮世絵の魅力を再発見

誰もが知る浮世絵の名作も、おじさんにあえて注目してみると、人物の表情や仕草、服装の描き分けなど、これまで見過ごしていた細部の魅力が浮かび上がってくる。絵の隅にさりげなく描かれたおじさんたちは、絵師が肩の力を抜いて筆をふるった存在であり、そこには絵師本来の個性や、緻密な観察力、確かな描写力も見えてくる。自分だけの”推しおじ“を探して、浮世絵の新たな魅力と奥深さを再発見してみて欲しい。

歌川広重「東海道 丗四 五十三次 二川」(前期)


■学芸員によるスライドトークを開催
展覧会の見どころを担当学芸員が解説。
2026年1月14日 (水) 、 1月2 2日 (木) 、 1月30日 (金) 、 2月13日 (金)、 2月18日 (水)
各回10:50より約30分程度
定員 50 名
当日10:30 より美術館受付にて整理券を配布。

【開催概要】

タイトル:浮世絵おじさんフェスティバル

会期:2026年1月6日(火) 〜 3月1日(日)
前期 1月6日(火)~2月1日(日)
後期 2月5日(木)~3月1日(日)
※前後期で全点展示替え

会場:太田美術館

時間:10:30 ~ 17:30(入館 17:00まで)

休館日:月曜日(1/12と2/23は開館)、1/13、2/3-4(展示替えのため)、2/24

入館料:一般 1000円 大高生 700円 中学生以下無料

問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

公式サイト:https://www.ukiyoe-ota-muse.jp

公式X(旧Twitter):@ukiyoeota