現代のマンガやアニメの表現の原点ともいえる北斎の表現技法をさぐる「HOKUSAI―ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」が9月13日より京橋にて開催!
2025.08.06

「HOKUSAI―ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」が、2025年9月13日(土)から11月30日(日)まで、東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催。
世界で最も有名な日本人アーティスト、「HOKUSAI」。アイコンとして知られるあの“大波”の絵は、ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》と並び称される名画であり、知らない人はいないだろう。北斎は90年の生涯で30,000点もの作品を残し、93回の引越し、30以上の画号を使い分けた自由奔放な生き様でも知られている。紙と筆しかなかった時代にあって、彼の表現は、いまや世界を席巻する日本のエンターテインメント文化である「マンガ」や「アニメ」のルーツともいわれている。
本展は、『北斎漫画』1,700冊を所蔵する浦上満氏(浦上蒼穹堂)の全面協力のもと開催される。質・量ともに世界一として知られる浦上コレクションの『北斎漫画』全15編をはじめ、多彩な読本(よみほん)の挿絵、『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(通称:大波)、自らを“画狂人”と称した晩年の傑作『富嶽百景』全3編・102図、さらには初公開となる幻の肉筆画16図など、出展作品は総数300点を超える。「集中線」「 ギャグ描写」「 アニメ原画」など、現代のマンガやアニメの表現の原点ともいえる作品に着目した新しい展示演出で、200年前の“北斎のしわざ”を体感するーーそんな貴重な機会となるだろう。
■みどころ1
圧倒的迫力を体感! 珠玉の北斎コレクションを一挙公開
世界で最も有名な北斎の代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(通称:大波)、この世の森羅万象を描いた絵手本『北斎漫画』全15編、北斎絵本の傑作『富嶽百景』全3編102図に加え、曲亭馬琴らとタッグを組み読本ブームを巻き起こした『椿説弓張月』、『新編水滸画伝』、そして『釈迦御一代記図会』の挿絵など、浦上コレクションより選りすぐりの作品約300点を展示。

葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』 個人蔵

葛飾北斎『椿説弓張月』続編 浦上蒼穹堂蔵
■みどころ2
北斎の画をアニメーション化
北斎が現代に生きていたら、アニメも制作していたのでは、と思わせる今にも動き出しそうな北斎画の人物たち。日本屈指のアニメーターが『踊独稽古』、『北斎漫画』より「雀踊り」と「武芸(棒術)」の3本をアニメーション化、特設ミニシアターで紹介。この会場ならでは必見スペシャルコンテンツ。

葛飾北斎『北斎漫画』三編 浦上蒼穹堂蔵
■みどころ3
現代マンガやアニメ的表現の原点を様々な“しわざ”で紹介
驚くべき画力と発想力、ダイナミックな構図と超絶技巧の描写、ユーモアと遊び心にあふれ、見えないものさえも描き尽くした北斎。集中線・効果線、爆発や閃光、波や風などの自然現象、時間の経過、妖怪や幽霊、略画と一筆画、ギャグ描写、アニメ風原画など、様々な切口で現代マンガやアニメのルーツともいえる北斎の魅力を紹介。

葛飾北斎『北斎漫画』十編 浦上蒼穹堂蔵
■みどころ4
新発見! 知られざる北斎最晩年の肉筆画(『日新除魔図』16図)を初公開
北斎の最晩年80代前半に「毎日、新たに魔物を蹴散らす」ことを願い、日課として獅子や獅子舞などを描き続けたのが、200図以上残される『日新除魔図』。このほど、その存在をこれまで知られることがなかった16図が新たに発見され、浦上コレクションに加わった。北斎の筆が冴える斬新で魅力的な肉筆画を、本展にて初公開。

葛飾北斎『日新除魔図』 浦上蒼穹堂蔵
【開催概要】
タイトル:HOKUSAI―ぜんぶ、北斎のしわざでした。展
会期:2025年9月13日(土)〜 11月30日( 日 )会期中無休
会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6F)
時間:10:00-18:00 ※毎週金・土曜および祝前日は20:00まで開館
※最終入場は閉館の30分前まで ※会期中、一部作品の展示替えを行います。
料金:
一般 2,100円(前売券), 2,300円(当日券) / 中・高校生 1,600円(前売券), 1,800円(当日券) / 小学生 1,000円(前売券), 1,200円(当日券)
展覧会URL:https://hokusai2025.jp/