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東京都現代美術館にて、設立15 周年を迎える rhizomatiks(ライゾマティックス)の個展が開催

2021.03.17

2021年に設立15周年を迎える rhizomatiks(ライゾマティックス)の個展が東京都現代美術館にて開催される。

ライゾマティクス(以下、ライゾマと表記)は、設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求している。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきた。

ライゾマの美術館における初の大規模個展となる本展では、オンライン上にもハイブリッドに展開する新作やアーカイブを通して、絶え間なく変化する世界と同期する彼らの卓越した試みを複合的 (=multiplex)に呈示する。

 

坂本龍一 + 真鍋大度《センシング・ストリームズ-不可視、不可聴》2014年  札幌国際芸術祭2014での展示風景  撮影:木奥惠三  提供:札幌国際芸術祭実行委員会 [参考図版]

 

野村萬斎×真鍋大度《FORM》2017年1月2日〜3日  東京国際フォーラム ©Hiroyuki Takahashi/NEP [参考図版]

 

展覧会のみどころ

1. データの視覚化

VUCA(変化しやすい、不確実、複雑、曖昧)な現代社会の出来事を捉え、翻訳共有することはアートの重要な役割 である。ネットワーク上の不可視な事象を、感情やデータをテーマに可視化するインスタレーションを呈示する。

2. フィジカルパフォーマンス、未知の身体の創出

ELEVENPLAY や Perfume とのコラボレーションなど、秀逸なビジュアルデザインとプログラミングによって生成される身体パフォーマンスを、動きや空間と観客とを結びつけるメディアに変容させ、未知の身体を創出させる。

3. ソーシャルディスタンスのためのシステム

緊急事態宣言以前よりライゾマが取り組んできた「Staying TOKYO」や、リアル空間と同じ音や距離感覚の再認 識をもたらす「Social Distancing Communication Platform」等のソーシャル・プラットフォームを紹介。

4. ハードウェアと映像、インタラクションの共存するインスタレーション

ハードウェアの制御とプログラム、ロボットを用いた空間的な新作など、オンラインだけでもオフラインだけでも成立しえない、バーチャルとリアルの領域を往来するハイブリッドなインスタレーションを構築する。

5. 新作やアーカイブを含む、現代に対するクリティカルな提言

SNS を通じて集められる個人データの問題、ボーダーという概念から「入会地―コモンズ」への考察、機械学習 によって成立する観客参加作品など、メイキングやアーカイブ展示を含め、クリティカルな提言を試みる。

 

Perfume《Reframe 2019》2019年 撮影:上山陽介 [参考図版]

 

Daito Manabe + Kamitani Lab《dissonant imaginary》2019年  Performance view at MUTEK.JP 2019 [参考図版]

 

【開催概要】

タイトル:ライゾマティクス_マルティプレックス

会場: 東京都現代美術館 企画展示室 地下2F(東京都江東区三好4-1-1)

会期:2021年3月20日(土) ― 6月20日(日)

休館日:月曜日(5月3日は開館)、5 月 6 日

時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の 30 分前まで)

観覧料:一般 1,500 円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900 円 / 中高生 500 円 / 小学生以下無料

※予約優先チケットあり