和と洋、現実と物語、そして時空を超えた未来へ。Mikako Araiによる個展 「あけぼの」が7月9日より開催
2025.06.27

漫画の中の自画像と油絵が織りなす明るくユーモア溢れる画風が特徴のMika Araiの個展「あけぼの」が、米原康正がキュレーションするフラッグシップギャラリー「阪急メンズ東京7階 +DA.YO.NE.GALLERY 」にて2025年7月9日(水)より開催。
■アーティストステートメント
憧れの名画や懐かしい原風景などを油絵で表現し、その中に漫画化された自画像のキャラクターを描いています。
今回の個展 ”あけぼの=dawn” は、太陽がこれから昇って明るくなっていく様子を表しています。
だれもが新しい希望に満ちて一日を始めていくように、観る人が明るい気持ちで希望にあふれ、元気が出るように、との願いを込めて作品を制作しました。生きる喜び、エネルギーを感じていただけたら幸いです。
——Mikako Arai
■キュレーターコメント
「越境する日本」
MIKAKO ARAIの作品は、漫画的な線の物語性と古来からの日本文化が持つ余白の物語性を融合させ、海外の視点を通した「もうひとつの日本」を生み出している。作品に登場するキャラクター「ミカミン」はその名が示す通り彼女自身であり「ミカミン」は海外の視点を得て日本という異文化の眼差しの中に迷い込み、自らの意味を問い続ける。
和の深みと洋の煌めきを斬新に重ねた大胆な筆致の、時間と記憶が交錯する画面には、漫画のコマ割りやフキダシ、擬音といった視覚言語が織り込まれ、私たちの「日本」のイメージを新たに問い直す。その絵画は、日本と世界、伝統と現代、現実と物語の境界を越え、鑑賞者の視線をボーダレスな未来へと誘い込む。
——Curator 米原康正
【プロフィール】
新井 美華子/ Mikako Arai
東京生まれ。大学進学とともに渡米し、アメリカの大学で心理学と美術を専攻。
卒業後は日本で制作活動を精力的に続ける。
2010年の上海アートフェアーを機にポストモダニズムを越えた新しい作風に目覚める。
2017/2018年のLA アートショーへの出品はよりいっそう新井美華子を覚醒させ、以来、ダブルイメージとして漫画の中に自画像を描き、それを油絵と調和させるという清新な画風へと日々変化を遂げている。
アメリカのBruce Lurie Gallery「TOY stories」への出品依頼の参加、近年はロサンゼルス、上海、ソウル、香港、シンガポール、台湾などのアートショーに作品を多数発表。
ニューヨークにて、ケニー· スキャクターがキューレションを手がける展覧会に招待参加。
具象表現の延長とも言える、マルチカルチャーアートの表現を追求し続けている。
Instagram:@mikamin100

【開催概要】
タイトル:Mikako Arai 個展 “あけぼの ”
会期:2025年7月9日(水)〜8月5日(火)
会場:阪急メンズ東京 7階 +DA.YO.NE.GALLERY (東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京7階)
時間:平日12:00~20:00 土日祝11:00~20:00