日韓2人のアーティストが描く“虎の楽園”「TORATOPIA」展が有楽町で開催!
2025.11.04

韓国を拠点に活動するアーティストのハ ヒェスと日本を拠点に活動する中西瑛理香による2人展「TORATOPIA」が、11月5日(水)より阪急メンズ東京7階 +DA.YO.NE.GALLERY にて開催される。
■キュレーターステートメント
日本と韓国、それぞれの伝統絵画の技法を背景に、”虎”という共通のモチーフを通して現代の私たちが生きる世界を描き出す二人のアーティスト中西瑛理香とHa Hyesoo (ハ・ヒェス)。本展 TORATOPIA(トラトピア)」は、異なる文化や価値観をもっ二人が出会い、互いの表現を響き合わせることで生まれた新しい創造の場である。
中西瑛理香は、日本画の手法をもとに、自然や生命への深い敬意を込めて作品を制作している。希少な動植物をテーマに、伝統的な描法と現代的なデフォルメを組み合わせながら、日本美術において重要とされる「間(ま)」の感覚を大切にしている。余白を活かすことで、自然の中にある静けさや力強さを際立たせ、観る者に多様な解釈を促す。彼女の作品には、環境へのまなざしや、人と自然の関係をもう一度考え直そうとする意識が通底している。
Ha Hyesoo は、韓国の伝統絵画「虎鵲図(ホジャクド)」に登場する虎をもとに、独自のキャラクター「Orangi(オランイ)」を生み出した。韓国の民間信仰において虎は、力と知恵を象徴する存在だが、彼女が描く「Orangi」は、繊細で親しみやすい姿として表現されている。その優しさの中には、個性や多様性を尊重しながら、異なる存在が共に生きることへの希望が込められている。
「TORATOPIA」というタイトルは、「TORA(虎)」と「UTOPIA(理想郷)」を組み合わせた造語である。そこには、伝統と現代、自然と人間、日本と韓国といった異なる要素が混ざり合い、新しい調和を生み出していく世界への願いが込められている。
二人のアーティストが描く”虎の楽園”。それは、異なるものが共に存在し響き合うことで生まれるひとつの理想郷なのだ。
ーーキュレーター米原康正
【プロフィール】
■HA HYESOO / ハ ヒェス
ペインター
1997年 韓国出身。韓国の徳成(トクソン)女子大学 東洋画学科 卒業
Instagram:@h_soo_art
■中西瑛理香/ Erika Nakanishi
1988 神奈川県出身
2014 武蔵野美術大学造形学部日本画学科 卒業
2016 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース 修了
【開催概要】
タイトル:HA HYESOO & ERIKA NAKANISHI DUO EXHIBITION TORATOPIA
会期:2025年11月5日 (水)〜 12月2日(火)
会場:阪急メンズ東京7階 +DA.YO.NE.GALLERY(東京都東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京7階)
時間:平日 12:00~20:00 土日祝 11:00~20:00
◾️オープニングレセプション
11月8日(土)17:00より20:00
どなたでも参加可能