大陸伝来の茶道具「唐物」の誕生過程をさぐる展覧会が、11月3日より六本木にて開催
2026.10.19

泉屋博古館東京(東京・六本木)にて、特別展「唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる―」が2026年11月3日(火・祝)から12月13日(日)まで開催。泉屋博古館、茶道資料館、芦屋釜の里の三者による初の展覧会となる。
中世日本では、大陸との交流のなかで喫茶の風習がもたらされ、やがて「茶の湯」として独自の伝統文化を形成していった。喫茶に用いられ、その場を彩る道具として「唐物」(からもの)とよばれる大陸の文物が珍重され、当時の人々の価値観や美意識による選別を経て、いわゆる「名物」として評価されるものも登場した。
本展では、茶の湯の形成に大きな役割を果たした「唐物」が誕生する過程を、約3000年前の中国古代にまでさかのぼって紹介。胡銅(古銅)とよばれる花入を切り口に、金工品や陶磁器、漆工など、素材を越えた共通性にも着目しながら、東アジア文化史のなかで茶の湯デザインをあらためて捉える。
さらに、これまで未解明であった胡銅の鋳造技術に迫る特集コーナーを設け、最新の研究成果も紹介する。

重要文化財 青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆 中国・南宋/ 13 世紀 東京国立博物館 展示期間 11/25~ 12/13 Image: TMN image Archive
■唐物(からもの)とは
唐物とは、古代・中世において中国などから輸入された諸物貨に冠せられた和訓の総称(『国史大辞典』)。日中貿易が盛んになった鎌倉~室町時代には、さまざまな種類の唐物がもたらされ、やがて成立する茶の湯のなかで貴重な茶道具として珍重されるようになった。当時、唐物と認識されていた文物には、中国産に加え、朝鮮半島や東南アジアで制作されたもの、さらには国産品も含まれる。本展では、中世後期の日本で珍重された舶来の茶道具類を広く「唐物」とよび、中国文物を範としながら模倣やアレンジによって広がっていく茶の湯デザインに着目する。

芦屋霰地真形釜 日本・室町/ 15 世紀 芦屋釜の里
■本展のみどころ
1.泉屋博古館と茶道資料館(裏千家・今日庵)、芦屋釜の里の三者コラボによる初の展覧会!
複数年にわたる共同研究の成果にもとづき、茶の湯デザインの源流にせまる挑戦的な内容にぜひ注目したい。
2.茶の湯の美意識を形作った名品の数々が一堂に会する貴重な機会。
絵画・陶磁器・漆工品・金工品など幅広いジャンルから、国宝6点、重要文化財9点を含む約80点が出品(前後期の展示替えあり)。
3.茶の湯の名物の数々と、世界最高峰と謳われる住友コレクションの殷周青銅器が共存する唯一無二の展示空間。
異色のコラボにより、茶の湯デザインの源流をはるか古代中国にまでさかのぼり、古くて新しい視点からご紹介しする。
4.芦屋釜の里とのコラボにより、これまで産地など多くの謎に包まれていた青銅製の花入(胡銅)の鋳造実験を敢行。
最新の研究成果から、謎多き胡銅の実態にせまる特集展示コーナーも設置。

唐 物文琳茶入 銘若草 中国・南宋~元/ 13-14 世紀 泉屋博古館東京
【開催概要】
タイトル:特別展 唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる―
会期:2026年11月3日(火・祝)〜2026年12月13日(日)
・前期2026年11月3日(火・祝)〜2026年11月23日(月・祝)
・後期2026年11月25日(水)〜2026年12月13日(日)
会場:泉屋博古館東京(東京都港区六本木1-5-1)
時間:11:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
※金曜日は19:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、11月24日(火) ※11月23日(月・祝)は開館
入館料:一般1,500円(1,300円)、学生800円(700円)、18歳以下無料
※学生・18歳以下のかたは証明書のご呈示が必要です
※20名様以上の団体は( )内の割引料金
※障がい者手帳等ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
※本展2回目のご来館時にチケットの半券ご提示で1名様1回限り半額
問い合わせ:TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
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